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吾輩は猫である
無印前
番外 吾輩、吾輩の出番は? その他編
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〜 なのは視点 〜


お父さんが入院し、みんなが忙しそうだったから私はいい子にしてた。
お母さん達の迷惑にならないように公園でじっとしていた。誰か来るのを待ってるのかもしれない、でも誰も迎えに来てくれない……
時間が過ぎると金髪と白髪の男の子が声のかけてきた。けど、どっちも私のことを全然考えてくれてない、とっても迷惑だった。
すると、言い争ってた人達が喧嘩し始めた。本当に迷惑な人たちだ。


「君こっちこっち」


後ろから別の男の子の声がした。
手招きしてたその男の子のとこへ私は逃げた。


「いや〜、君も災難だね。あいつらに気に入られるなんて」
「……」


その子はケラケラと笑いながら私に話しかける。
けどさっき私に話しかけてきた男の子達とは違い、あまり不快には感じなかった。


「もう暗いし、家まで送ってやろうか?」
「……いい、お母さん達は忙しいからいい子にて待ってる……」
「いや、こんなに暗いとさすがに親も心配してるだろ、いい子なら親を心配させないように帰った方がいいぞ」
「でも……迷惑かけちゃうかもしれないし……」
「俺たちは子供なんだから別に親に迷惑をかけてもいいだろ、家族なんだからさ。たまには親に本音をぶつけてみたらどうだ?」
「……うん……頑張ってみる……」


そのあと喧嘩してるあの子達に気づかれないようにそっと公園から出た。
家に帰るとみんな私のことを心配してくれた。お兄ちゃんとお姉ちゃんは私を送ってくれた男の子にお礼を言って、お母さんは私を抱きしめてくれた。
私は言われた通り、頑張って家族に本音を伝えた。みんな涙を流しながら私に謝ってくる。
みんなの横でニコニコと喜んでる男の子にお礼を言いたい。


「うっ……ぐすっ……ありがとう……」
「気にすんなって、俺はて適当にアドバイスしただけだし、なんか気に入らなかだけだから」
「うっ……うん、本当にありがとうぐすっ……ッ! 私は高町なのは! なのはって呼んで!」
「おう、俺の名前は波河一哉、一哉って呼んでくれ。これからよろしくななのは」
「うん!」


今日、私はとっても大切な友達ができました!





あれから一哉くんとよく遊んだ。家族も元に戻り、お父さんの意識も回復してきた。
途中途中あの男の子2人が私をつきまとってくる、その度一哉くんが追い払ってくれてあまり被害はこない。でも、追い払うたびその男の子達はいったいどうなってるんだろ。まあ、いいや。


「一哉くん! 何組だった?」
「1組だがなのはは?」
「同じ1組だよ! これからまたよろしくなの!」
「おう、よろしくな」


今日から小学生、友達いっぱい作りたいな〜


「畜生! 4組かよ!」

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