第二章 A's編
第三十六話 『謎の女性と王女の夢』
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■■もう■度■ありました…。私の■と認め■いる■■たにはそん■■い運■■味わ■■欲しく■■…』
『し■し…!』
(…また、王女と呼ばれている女性がイリヤに似た女性と一緒にいる…。なに、この言葉だけノイズだらけの謎の夢は…?)
シホはまた王女が女性に抱きついて涙を流しながらなにかの呪文を呟き、女性は開いた穴の中に吸い込まれていく光景を見る。
そしてその光景に既視感を覚える。
それはどこかキシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの使う第二魔法とそっくりだと言うことに。
女性はまた吸い込まれていく最中にまた涙を流しながら叫びをあげて、
『王女! いつ■、いつかあ■■の元にお■■し■す! だ■ら…!』
また異空間をさ迷う光景を目にしてシホはなぜか胸が締め付けられるような思いになる。
そしてまた女性はシホの方に歩み寄ってきた。
シホは意を決して、
『あなたは、誰なの…?』
尋ねるが解答は前回と同じで、
『どう■私の■願を■えてくだ■■。きっと■■■の時代に■■再■するで■■う。■女をどうか■■てくだ■い…』
『待って! あなたは本当に誰なの!?』
シホは必死に声をあげるが女性は『まだ…』と、ノイズの無いはっきりとした言葉とともに首を振り儚げに笑みを浮かべてシホの前から消えていく。
するとまたシホの視界は光に包まれていく…。
そして…。
◆◇―――――――――◇◆
それは突如として起こった。
シホの寝ている布団を中心に古代ベルカの紋章が展開されなのはとフェイトはいきなりの事に戸惑いの表情を作る。
幸いこの保健室にはこの三名以外いないのでよかったがもし見られていたら大変だったであろう。
すぐそこにクロノがバリアジャケットをまとい転移してきて結界を展開する。
「クロノ!?」
「クロノ君!?」
「二人とも落ち着け。この教室だけ結界をはったから問題は無い。しかし…これはいったい…」
クロノはシホが寝ている地面に展開されている朱色の魔法陣を見て難しい顔をする。
なぜいきなり、しかも術者本人は寝ているというのに魔法陣が展開されるのか…。
「クロノ…これっていったい…」
「シホちゃん…」
フェイトが不安げに尋ねてきて、なのはは心配そうにシホを見つめている。
とうのクロノもわけがわからない様子で首を横に振るだけ。
そこにエイミィがスクリーン映像とともに現れて、
『クロノ君、なにかわかったの…?』
「いや…。エイミィ、他になにか異常はないか?」
『今のところは…。それにしても、シホちゃん、急にどうしちゃったのかな?』
「さぁな。わかっていれば苦労しない」
『だよね』
四人が唸っている間、しばらくすると次第に魔法陣は収まっていき完全に消えるといきなり
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