第二章 A's編
第三十六話 『謎の女性と王女の夢』
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時間は過ぎてシホ達小学生メンバーは学校へと向かっていった。
同時刻ではフィアットがアルフに基本から中国武術を叩き込んでいる。
そして対策室兼ハラオウン邸ではクロノがいまだ苦い表情をしていた。
「しかし母さんはともかく僕も何度か事件で殺気は浴びたことはあったけどあそこまでのものは初めてだった。
…正直言って舐めてかかっていたのが本音なのかもしれない」
「そうだよねぇ〜…。私なんてあんなの初めてだから腰を抜かすまではいかないけど、思わず泣きそうになっちゃったよ。
私でこれなんだからなのはちゃん達には相当厳しかっただろうね」
「考えてみればシホのもとの世界…正確には魔術の世界ではこんな殺気はごく当たり前だったのかもしれないな」
クロノがそう言って表情を渋くした。
パソコン作業をしている傍らで聞いているエイミィでさえそのことに関して暗い顔をする。
だがいつまでもそうしているわけもなく二人はすぐに気持ちを切り替えてこれからのことに関して話し合っていた。
といってもやはりシホの話が持ち上がってくるあたり、相当謎が多いのは確かなのである。
「新たに発見された魔力変換資質【風王】…。
アンリミテッド・エアといういまだ謎多い部分が存在するトリニティーデバイス。
その中の魔術回路に反応する魔術式という新たなシステム。
まだ完全覚醒していない管制人格…ユニゾンデバイスのセイバー・アルトリア・ペンドラゴン…。
シホちゃんの展開した古代ベルカの紋章陣。
そしてセイバーさんのいうシホちゃんの真の目覚めって意味深の言葉。
………これだけあげてもどれも新発見のことばかりだよ」
エイミィがモニターに展開した様々なデータの覧。それを見てクロノは顔をしかめつつ、
「確かに…。でもユニゾンデバイスが誰なのかが分かっているだけ収穫というところか? どうしてユニゾンデバイスになったとかという疑問が浮上してくるけど」
「本当だよね。まさか彼の有名なアーサー王がユニゾンデバイスになっているなんて言っても多分ほとんどの人は誰も信じないと思うよ。
まして真相は男と偽っていた女性だったなんて真実はまたとない歴史的発見だし」
「しかも過去にシホに仕えたことがあるというのだから言葉も出ないとはこのことをいうんだよな。
P・T事件で使ったシホのエクスカリバーもこの人物には到底及ばないと言うし…。まさに最強の使い魔だ」
「局には話すの?」
「母さんと話し合って正体だけは話さないようにするらしい。というか話したらそれこそどこかで嗅ぎ付けるかもしれない犯罪者にシホ共々狙われかねない。
よってアンリミテッド・エアに宿っていたユニゾンデバイスとだけ話を通すことに決定した。グレアム提督もそこは承諾してくれたから多分安心だと思うよ」
「
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