第十四話 強制、有給
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で実家に一度帰るつもりでいる。と言うことだけだ。
「ひまだー。」
本当にやることがない。部屋の掃除はそもそも部屋には寝に戻るだけなので片付ける必要がないし、洗濯は寮の管理人に任せているし、掃除は週一回の休みのときに大体済ませているのでこれまた必要ない。
イメージトレーニングなどの訓練も、一日中やり続けるのは論外だし、そもそもマルチタスクでこなすものなので、集中して取り組むことに意味はない。
本格的にやることがなくどうしようかと思っていると、
『誠也ー。暇ー?』
アリスからの通信が飛んできた。
「暇ー。」
『私も同じく暇なんだけど、一緒に出かけない?』
「アリス、仕事はー?」
『執務官隊の隊長に強制的に有給取らされたわ。』
「ブルータス、お前もか。」
恐らくアリスも自分と同じ状況だったのだろう。アリスもまた働き過ぎで有給を押し付けられて暇を持て余していたようだった。
『ってことは誠也も?』
「おう。……ブルータスについてはスルーか。」
『突っ込む気も起きなかったわ。』
「はいよ。で一体どこ行くつもりなのさ。」
『地球。』
「はぁ?」
このような経緯を経て、誠也とアリスは第97管理外世界、地球へ赴くことになった。
「ってなんで私を誘ってくれへんの!?」
「八神ー。さっさとこの書類片付けてくれー。」
「隊長!私にも今すぐ七日間の休みください!」
「ばかやろー。お前はちょこちょこ有給取ってんだからそんな急に言われても対応できるかー。」
「くうう!!二人だけ地球行くなんてうらやましいわ!!!」
こんなひと悶着があったとかなかったとか。
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