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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode ZERO:Vivere Est Militare....Fin
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が食堂に着くなり元気いっぱいに挙手。ルルとベディヴィアもマネして挙手。あ〜ん、可愛い? で、アイリは「変なこと教えちゃダメだぞ」って、アギトから注意されちゃった。アギトってば、ルルとベディヴィアのお姉ちゃんみたい。厨房に居るアンナもそんな様子に微笑んでる。

「それじゃ久しぶりに家族みんなで昼食ね。みんな、手を洗って」

「「「「はーい!」」」」

厨房に入って手を洗う子供たちを、わたしとアンナは見守る。ルシリオンさん。シグナムさん。シャマルさん。ヴィータ。ザフィーラさん。シュリエルさん。みんなとの思い出を胸に、わたし達は生きていきます。あ、シグナムさん達に1つお願いが。もしどこかでわたし達の子孫に出逢ったら、その時はよろしくお願いしますね。みんなが大好きなルシリオンさんと、そしてわたしの大事な子供の子孫ですから♪

?―?―?―?―?―?―?

ベルカ。騎士と言う、己の誇りに命を懸け、守るべき国の為、民の為に戦場を駆け、散って逝った者たちが生きていた世界の名。
ベルカに住まう全ての命の為と、ベルカ統一を掲げる幾多の国が争い、滅び、分裂して新たに生まれ、また争って滅ぶ。そんなサイクルを続けてきたベルカは、とうとう決着つかずのまま滅びの終着点へと辿り着いてしまった。次元世界を襲った大規模次元震。ベルカを含めた幾つもの世界が崩壊してしまった。

そんなベルカは、史実として語り継がれていくことになる。だが、その内容の大半は戦についてであり、半ば内容が食い違っていたり半透明だったりと曖昧だが。そんな語り継がれるベルカ史の戦の中でも特に有名なのが、イリュリア戦争と聖王戦争の2つ。
たった一国に世界を滅亡されそうになったイリュリア戦争。その結末まで。そのイリュリア戦争の話の中――いや、ベルカ史実の中でも有名なのが、ある1人の英雄の名。

――オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード――

聖王女オリヴィエ。覇王イングヴァルト。雷帝ダールグリュン。冥王イクスヴェリア。殺戮王テウタなど、名の有る王たちと肩を並べる者の名前。彼は王ではなかった。アムルという町の医者だ。しかし、肩書などまったく意味の無いモノにするほどの実力を持っていた。
ベルカ歴史書にも彼の名が記される。イングヴァルトやオリヴィエと懇意にし、ダールグリュンやイクスヴェリアとも顔見知り。そして世界を滅ぼすに足るイリュリアの兵器を単独で破壊したという。その強さに敵国にはシュトゥラの悪魔・魔神と恐れられ、シュトゥラでは魔導騎士という称号を得ていた等々。

しかしそんな彼もまた人間だった。イリュリア戦争終結から聖王戦争勃発までの間に、オーディンは死亡したとされている。その辺りの情報は多くは無い。病死・事故死・戦死。歴史学者によって見解が分かれるが、中でも有力とされて
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