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ファイアーエムブレム〜ユグドラル動乱時代に転生〜
第二話
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 レンスターは槍騎士の国だ。
父であるカルフ国王も兄であるキュアン王子もまさに人馬一体となるかのごとく巧みに馬を操り、その槍捌きの見事さはさすが12聖戦士直系だと感じずには居られない。

6歳くらいになってからの俺がショックを受けたのは王宮で管理しているのを初め、馬喰どもが連れて来たありとあらゆる馬が俺を拒絶することだった・・・
俺が近寄ると暴れるか逃げ出すかその場で座りこんで決して立ちあがろうとしないなど反応はまちまちだが馬たちは俺に決してなついてはくれなかった。
これでは騎士になれないではないか・・・
兄や父王それに家臣団は俺に失望しているんじゃないだろうかと、俺はいつも顔色を窺ってばかりいた。
それを察したのか察した誰かの気配りによるものか兄であるキュアン王子は、よく俺に槍の稽古をつけてくれたり野原に子供らしい冒険に連れて行ってくれたりと世話を焼いたり遊んでくれたりしてくれた。
レンスターの農村風景はとてものどかで美しく、これがこの先十年かそこらで戦禍に遭うのかと思うと心が締め付けられる。そんな運命なら逆らったっていいだろうと心に誓った。
そして、そのためにはどうすればいいのかとも。


朝早くから起き出し、井戸や時には川からの水汲みをやってる下男たちに混ざって水汲みを行う。
最初は彼らに恐れ多いなどと言われ手伝わせてはもらえなかったが体を鍛えるための一環として父王に頼み、作業中に事故や怪我があっても彼らには一切責任を問わないという覚え書きを書いてもらい、ようやく手伝わせてもらえるようになった。
こんな程度で何になるかと思うが、それでも何もしないよりは何かしようと思ったからだ。
正直、役に立ってはいないだろうと思うし自己満足に過ぎない。
その朝最後の水汲みをして指定の水瓶へ水を流しいれ、自室に戻る前に桶に1杯ぶんの水をもらい
汗を拭いた手ぬぐいを洗い、ひんやりとした手拭で体を拭き、また手拭をすすぐ。
下男たちが行ってるように服を脱ぎ、桶に残った水を肩からかぶり水滴を手拭でぬぐうと身支度を整え自室に戻った。

作業用の服から王宮で暮らすための服に着替え、グラン国際法大全と銘打たれた書物を携えて俺はレンスター王家の食卓へと向かった。
食卓にはまだ誰も居ない。俺は自席につくため踏み台を自席の足元へ運び自分の席につくと、持ってきた本を開く。
しばらく読みふけっていると父王と兄がやってきた。
俺は自分の席から降りると姿勢を正し、グランベル風の敬礼を行いながら
「おはようございます。ちちうえ、あにうえ。」精一杯礼儀正しく朝の挨拶を行う。
二人は特に何か緊急や重大な事態でも無い限り、朝駆けを共にするのを日課にしているので一緒に来る事が多い。

「おはよう。ミュアハ」

カルフ王とキュアン王子が俺の挨拶に微笑を
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