第百三話 双子のプロトデビルン
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せられる」
「けれどそんな奴がいるかどうかはニャ」
「はっきりとは言えないニャぞ」
クロとシロはそれを言う。
「本当にいたら確かにとんでもない話ニャ」
「今は推定の段階ニャ」
「結局はそうね」
それはウェンディもその通りだという。
「けれど想定するのは悪くないわね」
「実際にいた時に対応できるからだね」
「はい、そうです」
テリウスにも答えるウェンディだった。
「ですからあらゆる事態を想定するといいです」
「成程ね。これまで色々あったしね」
テリウスは腕を組んで述べた。
「まあ何が起こってもね。何が出て来てもね」
「驚かないようにはしておくか」
「そうね」
「目の前の敵にしても」
プロトデビルンに対してもそうだというのだった。
「どんなとんでもないのが出て来ても」
「それで一々驚いてたらな」
「話にならないし」
「だから」
こんな話をしてだ。そのうえでだった。
彼等は先に進む。するとだ。
まずはだ。あの男が出て来たのだった。
「あっ、御前確か」
「惑星ラクスの時の奴か」
「生きていたのね、やっぱり」
「死んでなかったのかよ」
「そうだ。俺は生きている」
実際にそうだとだ。バルゴは彼等に言う。
「そしてだ。今こうしてだ」
「俺達と戦うってんだな」
「そうするのね」
「その通りだ。今度こそ貴様等を倒す」
月並みな台詞だがそれでも言うのだった。
「覚悟するんだな」
「覚悟なんてな!」
アルトがそのバルゴに言い返す。
「こういう時にするもんじゃないんだ!」
「ではどういう時にするものだ」
「もっとな。大事な時だ」
こうバルゴに言う。
「俺達はここで負けるか!」
「そうだな。まだ先があるからな」
「ここで負ける訳にはいかないですね」
ミシェルとルカも続く。
「じゃあアルト、今はか」
「覚悟はしないんですね」
「覚悟はしないが命は賭けるからな」
それはだというのだ。
「さもないとかえって死ぬからな」
「その通りだ。これは戦争だ」
オズマがアルトのその言葉に告げる。
「決して気を緩めるな」
「そうだ、いいなミシェル」
クランはミシェルに対して言うのだった。
「こんなところで死ぬな。いいな」
「わかってるさ。俺だってまだ色々とやりたいことがあるしな」
「やりたいこと?」
「とりあえず中尉とミリアリアの関係について知りたいな」
笑ってだ。こんなことを言うのだった。
「あとルカと斗牙の関係もな」
「僕もなんですか」
「ああ。どういう関係なんだ?」
ルカに対しても笑顔で問う。
「実際にな」
「僕達は別に」
「関係ないけれど」
ルカだけでなく斗牙もそれを言う。
「そうですよ。いた世界も違いますし」
「
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