第百一話 安全圏まで
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れはないよな」
「軍服にはとても」
「洒落にならないから」
「私のことはいいだろう」
イリアは彼等にたまりかねた口調で返した。顔もそうなっている。
「アクシズはそれでもいいのだ」
「軍服に統一ないんだ」
「それもまずいよな」
「ザフトも結構怪しいけれど」
「軍服改造してた奴もいるから」
「正確に登録はされてるわよ」
今度はルナマリアがたまりかねた口調になっている。
「それに今はタイツはいてるから」
「タイツなあ」
「スカートの下にタイツか」
「何気に多いよな」
「確かに」
今度はタイツの話にもなる。
「エマさんもそうだし」
「ハマーンさんもタイツ好きだし」
「女の人のタイツはいいよな」
「だよな」
「男のタイツは駄目だけれど」
それはしっかりと否定される。そんな中でだ。
彼等は撤退していくのであった。バサラもあらためて言われる。
「で、いいわね」
「ああ、撤退だよな」
「いい?ここは絶対に撤退するわよ」
ミレーヌが彼に釘を刺す。
「わかったわね」
「わかってるさ。それじゃあな」
こうしてであった。バサラも今回は素直に頷いてであった。
そのうえでだ。彼も戦場から離脱する。だがその時にだ。
グラビルに目をやってだ。そうして彼に言うのだった。
「おい、そこのでかいの!」
「ガオッ!?」
「まただ!また俺の歌を聴かせてやるからな!」
「ガオオオオオン!」
グラビルも彼の言葉に応える。そうしてだった。
バサラは一気に戻ってだ。マクロス7に着艦した。その時にはだ。
捕虜達もだ。安全圏に入っていた。その彼等がロンド=ベルに言う。
「まさか敵に救われるとは」
「地球人にな」
「予想外だ」
「本当にな」
彼等は口々にだ。こう言うのだった。
「しかし本当にな」
「あんた達に救われたんだな」
「今こうしてな」
「そうなんだよな」
「地球人も」
そしてだ。彼等はだ。このことに気付いたのだった。
「悪い奴等じゃない」
「劣ってもいない」
「そうなんだな」
「人間か」
「人間なんだな」
このこともだ。わかってきたのだった。
「俺達と同じな」
「人間なんだな」
「生まれた星は違っても」
「同じなんだな」
「それは俺達もわかったことだ」
彼等に応えたのはコスモだった。真剣な顔だ。
「あんた達も。俺達と同じだったんだな」
「人間だったのね」
カーシャも話す。
「そうだったのね」
「姿形が多少違ってても」
「別の銀河にいても」
「同じか」
「そうだったのか」
御互いにだ。それを理解したのだった。そしてだ。
捕虜達はそれぞれの場所に戻っていく。彼等はこうして元の場所に帰った。そしてだ。
別れの後でだ。再びであ
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