第百一話 安全圏まで
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「ネットを用意する、いいな」
「了解です」
「それならすぐに」
「ネットを用意しましょう」
こうしてだった。彼等はネットを放った。それにだった。
ガビル率いるプロトデビルンの大軍をだ。それで止めたのだった。
「くっ、これは!」
「よし、かかったな!」
それを見てだ。ロンド=ベルの面々は喜びの声をあげた。
「これで足止めができる!」
「捕虜の人達も撤退させられる」
「今のうちにな」
彼等の撤退も急がせる。そのうえでだ。
ネットを脱出した彼等にだ。総攻撃を仕掛けるのだった。
「いいか、諸君!」
「はい!」
「ここはですね!」
「戦うのは三分だけだ!」
また指示を出すジェフリーだった。
「そして三分が終わればだ」
「捕虜の人達と合流して」
「そのうえで、ですね」
「安全圏まで」
「そうだ、退く」
そうするというのだ。
「それでいくぞ」
「ただしです」
ここでだ。エキセドルも言うのだった。
「敵の数はできるだけ減らしておきましょう」
「追撃の敵は少ない方がいい」
「そういうことですね」
「はい、そしてです」
さらにであった。エキセドルが言うのはこのこともあった。
「これからの戦いの為にもです」
「敵の数を減らす」
「それもありますね」
「戦いはここだけじゃありませんから」
「そうです。今は敵の数をできるだけです」
減らすというのであった。戦略的な目的でもだ。
「ここの敵は七割です」
「七割を減らせば」
「後がかなり楽だからこそ」
「そうしますか」
「そうしましょう。それが目標です」
こうしてだった。ロンド=ベルはその三分の間にだ。プロトデビルンの軍勢と懸命に戦うのだった。
一斉攻撃が続く。お互いにだ。
「突撃だ!突進美!」
「今度はその美かよ!」
「美っていっても豊富なんだな!」
「それは褒めてやるぜ!」
「しかしな!」
ガビルに言い返しながらだ。その中でだ。
ロンド=ベルは攻撃を続ける。エネルギーも弾丸も気にしない程だ。
それを放ってだ。彼等は戦うのだった。
バサラはだ。ミレーヌと共に飛びだ。
ここでもギターを鳴らして歌う。その中でだ。
ミレーヌはだ。バサラに対して釘を刺していた。
「いい、三分よ」
「一曲あるかどうかだな」
「ええ、一曲で終わりよ」
こう彼に言うのであった。
「わかったわね」
「わかったさ。三分を過ぎたらな!」
「ライブは終わりよ!」
バサラにわかりやすいようにとの言葉だった。
「わかったわね!」
「ああ、わかったぜ!」
バサラもミレーヌに応えてだ。それでだ。
派手に歌う。敵の中を飛び回りながら。
その歌を聞いたプロトデビルン達はだ。動きを止めていく。それはか
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