第百一話 安全圏まで
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うなるわね」
「はい、そうです」
二人にエキセドルが話す。
「いよいよその時です」
「来ていますか」
「あのプロトデビルンとも」
「本当に」
「ただしです」
ここでエキセドルの言葉が引き締まる。
「予備戦力がなくなってもです」
「それでもですね」
「手強いですね」
「やっぱり」
「はい、油断は禁物です」
まさにそうだというのである。
「それは気をつけて下さい」
「そうですよね。予備戦力がなくなっても」
「それでもですよね」
「まだ彼等の戦力はありますから」
「ですから」
「はい、そうです」
また言うエキセドルだった。
「おそらく。百万以上います」
「百万以上ですか」
「まだかなりの勢力ですね」
「それだけの数だからこそ」
「それで、ですね」
「気を引き締めていきましょう」
エキセドルの言葉は真剣そのものだ。
「では。今は」
「はい、それでは」
「追っ手に警戒しながら」
彼等は安全圏に向かう。その中でだ。
遂にだ。後方からだった。
「レーダーに反応です!」
「えっ、やっぱり来たの!?」
メイリンの声を聞いてだ。アーサーが声をあげた。
「来ないで欲しかったのに」
「けれどレーダーに反応が」
「あるんだね、そうなんだね」
「はい、そうです」
まさにその通りだというのである。
「レーダーは嘘はつきません」
「そうだよね。じゃあ」
アーサーは溜息を吐き出す。それと共にであった。
仕方なくだ。こう話すのだった。
「じゃあ。迎撃だね」
「それしかないわね」
タリアもここで話す。
「戦わないと捕虜の人達も私達もね」
「同じですね。じゃあ」
「ええ、行くわよ」
「では」
アーサーは表情を元に戻していた。戦う時の顔だ。
その顔でだ。彼は言うのだった。
「総員出撃」
「よし、わかった」
「それではだな」
金竜とヒューゴがアーサーのその言葉に応える。
「では行くか」
「そうするか」
「うん、何か君達に言われると元気が出るよ」
二人に言われてはだった。アーサーも元気を出す。
「それじゃあ。頑張っていこうかな」
「よし、その意気だ」
「行くぞ」
「何かアーサーさんも」
メイリンは二人の言葉に元気になったアーサーを見て呟いた。
「雰囲気が関係あるんですね」
「そうよ。同じ感じの相手がいればそれだけでね」
タリアも心当たりがある様に話す。
「元気が出るものよ」
「そうなんですよね。本当に」
アーサーは今度はタリアににこやかに返す。
「いや、雰囲気が似てるのっていいですよね」
「そうね。本当にね」
「私もそれは同意ですけれど」
実は彼女もなのだった。
「クスハちゃんを見てると」
「ですよね。私達も
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