第百一話 安全圏まで
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い」
「だからだ。ここはだ」
「っていうか同じ声で言うなよ」
シンはキラとブレラにそこから突っ込みを入れた。
「どっちがどっちか全然わからねえだろうが」
「いや、そうは言ってもだよ」
ガムリンもそのシンを注意する。
「君はちょっと。本当に口が」
「おばさんなのは確かだろうがよ」
まだ言うシンであった。
「もうよ。見事なよ」
「死ぬな、こいつ」
クランはここでシンの行く末を確信した。
「こんなことを言うからな」
「そうね。ここはね」
「ちょっと離れるべきですね」
シェリルとランカもこれから何が起こるかわかった。
「もうすぐね」
「そうですね。いつものパターンだと」
「へっ、おばさんは今艦橋で当直だぜ」
シンはそれを知っているのだった。
「それでどうしてよ。ここまで来るんだよ」
「そう言うがだ」
オズマも一応シンを咎めはする。
「いつもそう言って後ろから来ているな」
「だから御前もう言うな」
アルトも真剣に言う。
「本当にどうなっても知らないぞ」
「じゃあ本当にあの更年期のヒステリーおばさんが来るか賭けてやろうか?」
シンだけが余裕だ。
「まあおばさんだけれど耳だけは凄いからな」
「駄目だ、こいつ」
「また死ぬな」
トールもサイも匙を投げた。
「いつもいつもこうやってな」
「自分から死にに行くけれど」
「馬鹿か?本当によ」
ロックオンも呆れている。
「俺こいつ程自滅する奴はじめてだぜ」
「久し振りに会ったけれどな」
リュウセイもであった。
「こいつは全然変わらねえな」
「本当にザフトのアカデミーで首席だったのか?」
ここまで言ったのは宗助だった。
「アスランより上だったのだな」
「だからパイロット能力と戦闘能力が凄いんだよ」
ディアッカはそれで首席になったと話す。
「ペーパーテストは。勘が凄かったからな」
「とにかく獣じみてるから」
ルナマリアもそれを話す。
「それで首席だったのよ」
「じゃあ人間としては馬鹿なのね」
小鳥はあっさりと切り捨てた。
「本物の馬鹿ってことね」
「否定しない」
イザークも断言であった。
「ザフトでも俺の母上に同じことを言ってだ」
「あの時は凄かったですね」
ニコルはその時のことを思い出していた。その顔が青くなっている。
「普段は静かなあの人が」
「延髄斬りの後ジャイアントスイングがはじまった」
レイがその状況を話す。
「そして龍虎乱舞から覇王至高拳が三発放たれた」
「おい、死ぬぞそれ」
全員が突っ込みを入れた。
「何だよ、それ」
「っていうかそこまでやられてたのかよ、ザフトでも」
「それでこれなんだな」
「全然反省しないんだな」
皆あらためてシンに呆れる。
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