第百話 捕虜解放
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ないっていうんだよな」
「イデもそうではないのか?」
ここでこんなことも言うグン=ジェムだった。
「食わんと動けんだろう」
「いや、イデは意志だからな」
ここでは真面目に答えるコスモだった。
「だからそういうのはな」
「ないか」
「ちょっと。ないな」
また言うコスモだった。
「飲んだり食ったりするのはな」
「そうか。なら仕方ないな」
「そういうことでな。じゃあホウメイさんとアキトのところまで行ってな」
「うむ、ラーメンをな」
「一緒に食おうか」
「丁度いい、他の面子も呼ぶぞ」
グン=ジェムは笑いながらこんなことも言った。
「食うのなら大勢の方がいい」
「そうだな。それはな」
コスモもその言葉には笑顔で返す。
「本当にその方がいいな」
「呼べる奴を全員呼んでだ。行くぞ」
「ああ、それじゃあな」
「よし、行くぞ」
グン=ジェムは早速たまたまそこにいたモエラに声をかけた。
「ラーメンをだ。食いに行くぞ」
「何か変わった組み合わせだな」
モエラはまずは二人を見てこう言った。
「コスモとグン=ジェムさんかよ」
「まあ確かにな」
「普通はない顔触れだな」
それは二人も認める。
「けれどそれでもな」
「今はこうしているのだ」
「そうか。それでラーメンか」
モエラは二人の話を聞いてから述べた。
「じゃあ今からな」
「食いに行こうぜ」
「他の連中も誘ってだ」
「わかった。それじゃあな」
モエラも快く頷く。そうしてであった。
彼等もだ。戦いの前に食事を楽しむのだった。戦いの合間のだ。些細な息抜きであった。
第百話 完
2011・2・24
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