第百話 捕虜解放
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人達もいるし」
「ゾヴォークはいいとして」
彼等はだ。いいとした。
「ボアザンにキャンベルの人達もいるし」
「他にはゼントラーディとか?」
「色々な人がいるよな」
「やっぱり」
「その中で問題はだ」
ギジェが指摘するのはだった。
「バッフクランやバルマーの者達はいいか」
「あの連中か」
「ギジェさんやカララさんの同胞ですよね」
「あの人達も」
「私達の同胞かどうかは今は置いておこう」
ギジェが言いたいことはそこにはなかった。
「彼等は敵だ」
「ええ、確かに」
「それはその通りです」
「そのことですか」
「そうだ。敵であろうとも解放するのだな」
ギジェの言葉が具体的なものになった。
「また敵になろうとも」
「そんなこと関係ねえよ」
「このままプロトデビルンに洗脳されて利用されるよりな」
「そんなこと全然な」
「いいからな」
こう話す彼等だった。
「敵とかそんなのな」
「関係ねえよ、今更」
「そうそう」
「気にしないですから」
「捕虜を解放すればまた敵に回る」
ギジェはまた話した。
「それでもいいのだな」
「だからいいんだよ」
答えたのはコスモだった。
「そんなこと今更な」
「そんな問題ではない」
ベスもだ。わかってきたのだ。
「他ならないギジェを見てわかった」
「私をか」
「そうだ。わかったんだ」
こう話すのだった。
「だからここはだ」
「敵とかそんなの関係ねえ!」
「バッフクランだろうがバルマーだろうが!」
「関係ないから!」
「わかった」
ここまで聞いてだ。納得した顔で微笑むギジェだった。
そしてそのうえでだ。こう言うのだった。
「では私はもう何も言わない」
「そうか、それなら!」
「一気に行くぜ!」
「そして奴等を倒す!」
「プロトデビルンの奴等を!」
「面白い、来るのだ!」
ガビルがその彼等を受けて立つ。
「戦う、これこそ戦闘美!」
「また美かよ!」
「それでも今はな!」
「一気に行くぜ!」
「覚悟しやがれ!」
そこは洞窟だった。そこを目指すのだった。
彼等は洞窟の前に来た。するとだ。
一気にだ。バサラが突っ込んだ。
「ここで歌えばいいんだな!」
「ああ、歌ってくれ!」
「一気にな!」
「やってくれよ!」
「よし!いいか皆!」
バサラはここでもギターを構えた。ミレーヌとレイ達も一緒だ。
「ライブの開始だ!」
「ええ、何時でもいいわよ!」
「派手に奏でるぞ!」
「・・・・・・・・・」
こうしてだった。ファイアーボンバーのライブがはじまったのだった。
演奏がはじまるとだ。自然にだ。
捕虜達は少しずつ目覚めてだ。そうしてだった。
「な、何だ?」
「俺達どうしてこんな
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