第百話 捕虜解放
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ビルだった。いるのは彼等だった。
「あの連中かよ」
「糞っ、腐れ縁にも程があるだろ」
「全くよ、ここでもかよ」
「奴等と戦うんだな」
「さて、戦いだ!」
だが、だ。ガビルは上機嫌で言うのであった。
「この戦いは防衛美!」
「どういう意味だよ、それ」
「守る美しさ?」
「それ?」
「その通りだ。そして御前達は攻撃美!」
しっかりとだ。ロンド=ベルの面々にも言うのだった。
「そうなるのだ」
「防衛美に攻撃美」
「つまり攻防かよ」
「そう言うんだな」
「じゃあ俺達だって」
「ここは」
「戦う気がないならここには来ないな」
また言う彼だった。
「それならだ」
「よし、来るぞ!」
「それなら!」
「やるぞ!」
「ここは!」
こうしてだった。ロンド=ベルはガビル達に向かう。両軍の戦いがここでもはじまった。
「よし!突入するぜ!」
「ちょっと、バサラ!」
ここでもだ。ミレーヌはバサラに言う。
「一機で突っ込むつもりなの!?」
「ああ、おかしいか?」
「おかしい以前の問題でしょ」
ミレーヌは常識から話す。
「普通そんなことしないでしょ」
「俺には普通なんてないんだよ」
「またそう言うのね」
「そうだよ。俺は俺だ!」
ここで高らかに叫ぶ。ギターも出す。
それを奏でながらだ。彼はあの台詞を叫んだ。
「俺の歌を聴けーーーーーーーっ!」
「来たな熱き男よ!」
ガビルも嬉しそうである。
「御前の美、また見せてもらおう!」
「おう、どんどん聴け!」
バサラもガビルのその言葉を受ける。
「遠慮なくな!」
「そうさせてもらおう!」
「あの二人って」
「だよな」
「あれで案外な」
「馬合ってるよな」
その二人を見て周りも言う。
「さりげなく言葉も訂正してるし」
「訳のわからない関係だな」
「本当にな」
こんな話をしているうちにだった。戦いがさらにだった。
激しくなる。だがロンド=ベルは少しずつ目的地に向かっていた。
「よし、もうすぐだ!」
「もうすぐ辿り着く!」
「そうしたら捕虜の人達を解放して」
「撤退だ!」
「待て」
ここでだ。言ったのはギジェだった。
「一つ聞きたいことがある」
「聞きたいこと?」
「聞きたいことって?」
「一体それ何ですか?」
「急にまた」
「今回捕虜になっている物に地球の者は少ない」
ギジェが言うのはこのことだった。
「我等の同胞も多いだろう」
「ああ、バッフクランな」
「そういえば多いですよね」
「プロトデビルンって連中とも戦ってるし」
「それならですね」
「やっぱり」
「そしてだ」
しかもだ。まだあるのだった。
「バルマー帝国もいるし」
「後はグラドスに」
「ゾヴォークの
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