第九十九話 プロトデビルン再び
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「雰囲気が似ている相手はな」
「いるなあ。誰にも」
「僕も実は」
アレルヤが暗い顔になっている。
「あのハザルに」
「敵のことは言わない方がいいぜ」
「言うと落ち込むからな」
「それこそ何人いるかな」
「わからないからな」
「サンドマンさんなんか特に」
「いいのだ」
だがサンドマン本人は全く気にしていない。
「それが面白いのだ」
「あの、それは」
ブリットが言う。今は仮面での言葉だ。
「言うと複雑になる言葉ですから」
「そうですよ。キバの人ですよね」
「その真似だが」
「何か余計に話がややこしくなってきたな」
「もう滅茶苦茶っていうか」
「雰囲気の話をするとなあ」
「ややこしくなるし」
「誰でもだし」
本当に誰でもであった。
「わしにしてもじゃ」
「あっ、爺ちゃん」
兵左衛門まで出て来た。
「常に猫じゃらしを前で振られてしまうがだ」
「ゲキだよな」
「それだよな」
「絶対に」
「全く。困ったものじゃ」
「兵左衛門さんそれだけじゃないし」
彼にしても厄介ごとが多いのだった。
「ネタ、多いよなあ」
「わしの眼鏡何処じゃ?とか」
「そういうの次から次にだから」
「本当にね」
「どれだけあるのやら」
そうなのであった。彼もまた然りなのだった。
「私何処かで兵左衛門さんの声聞いたことあるのよね」
「そうそう、そうなんですよ」
ノリコとトビアが同時に言う。
「八宝とかどうとか」
「その感じで」
「あっ、そういえば私そこじゃトビア君とも」
「ですよね。何かずっと一緒にいたような」
「クリスさんと入れ替わりになったわよね」
「はい、なりました」
こう二人で言い合うのだった。
「だからクリスさんとは」
「私あまり出番なかったんじゃ」
クリスは苦笑いと共に話す。
「あちらの世界では」
「それでも一緒だったから」
「そうでしたよね」
「ううん、確かにね」
クリスもそのことは否定しない。
「あの世界もあの世界で楽しかったって記憶があるわ」
「アイナさんやカティさんもいたし」
「そうね。姉妹でね」
「三人一緒にいたな」
そのアイナやカティも乗る。
「結構仲のいい姉妹で」
「いい感じだった」
「ああ、大佐もそういうのあるんですね」
不死身のパトリックが出て来た。
「成程、やっぱり大佐はいい人なんですね」
「何故そういった言葉になる?」
「何となくです」
それでだとだ。平然と返すパトリックだった。
「御気になさらずに」
「気にしないでいられるものか」
カティの返答は極めて冷静なものである。
「全く。私はだな」
「俺大佐がいないと駄目ですから」
素直でないカティをよそにさらに言うパトリックだった。
「そ
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