第九十九話 プロトデビルン再び
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撃美!」
ガビルが指示を出した。
「グラビル、我等も行くぞ!」
「ガオオオオオオオン!」
グラビルも応えてだ。そうしてであった。
彼等も戦いに入る。それはかなり激しいものだった。
その中でだ。バサラは歌い続けていた。
そのうえでガビル、グラビルの前にいる。ガビルはそのバサラに対して言う。
「そこの御前」
「ああ、何だ?」
「御前は歌っているのだったな」
「それが俺のやり方だからな」
「ふむ。貴様のその歌」
それを受けながらだ。彼は言うのであった。
「妙に心地よい」
「そう思うんだな」
「このガビル、そこに美を見出そう」
楽しげに笑いながらだ。こう言ったガビルだった。
「音楽美というのか」
「何とても言ってくれていいぜ」
「それを感じる」
こんな話をしながらだ。彼等は戦っていた。そしてだ。
次第にプロトデビルンの数が減ってきていた。それを見てだ。
グローバルが言った。
「彼等の今回の襲撃はだ」
「はい」
「どういったものだと思われますか」
「緒戦だ」
未沙とクローディアにこう述べた。
「それだな」
「では彼等の襲撃は」
「これからですか」
「そうだな。またすぐに来る」
「では艦長」
「今は」
「勝てても油断しないことだ」
帽子の奥のその目が光る。
「決してな」
「わかりました。それでは」
「警戒体制はこのままですね」
「何時でも敵が襲ってきていいようにしておこう」
そしてだ。グローバルはこうも言った。
「デトロイドも何時でも出せるようにしておこう」
「モンスターもですか」
「あの機体も」
「そうだ。動けるデトロイドは全てだ」
まさにそうだというのである。
「出せるようにしておこう」
「総力戦ですね」
「それでは」
「そうだ」
また答えるグローバルだった。
「またしてもだがね」
「その状況が続きますね」
「今は」
「仕方がない。今は正念場だ」
グローバルは未沙とクローディアにこうも話した。
「御互いにな」
「プロトデビルンにとってもですね」
今言ったのはエキセドルだった。マクロス7からモニターを通して話す。
「彼等にとっても」
「おそらく。そうだろう」
「若し彼等がそのアポカリュプシスと関係があれば」
「ああ、それはないだろうな」
だが、だった。バサラがそれを否定した。
「あの連中はそのアポカリュ何とかとは無関係だな」
「わかるのですか、そのことが」
「ああ、何となくだけれどな」
それでもだ。わかるというのである。
「あの連中、いつも美とかいう奴いるだろ」
「あの彼ですか」
ガビルのことはだ。エキセドルも知っているのだった。何度も戦ってだ。
「そういえば前の戦いでは」
「俺の
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