第九十九話 プロトデビルン再び
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ずどうする?」
「どの勢力を相手にするか」
「それだけれど」
「大尉のことが心配だな」
ここで言ったのはタシロだった。
「しかもバルマー本星の位置もわかった」
「はい、これまでの帝国との戦いで得た多くの宙図にです」
副官がここで話す。
「その場所は判明しています」
「ここからでも行けるな」
「充分です」
副官は確かな声でタシロに答えた。
「長距離ワープも可能です」
「わかった。それならだ」
「進路決定ですね」
「バルマー本星に向かう」
タシロは強い声で言い切った。
「諸君、それでいいな」
「了解です」
「それでは」
こうしてだった。彼等はバルマー本星に向かうのだった。進路はそこに決まった。
その中でだ。ふとコスモが言った。
「なあ、今の状況だけれどな」
「今の状況って?」
「いや、バッフクランの連中がな」
コスモがカーシャに話すのは彼等のことだった。
「何処まで攻め込んでるかな、この銀河に」
「ううん、かなり深くじゃないかしら」
カーシャはコスモの言葉に考える顔になって述べた。
「だって。私達がいた星にまで来ていたんだし」
「あの時は先遣隊でもか」
「ええ。かなり深くじゃないかしら」
「だとしたらまさか」
「そうだ、主力は銀河中央に向かっている」
ギジェがここで二人に話してきた。
「目標はバルマー本星だ」
「そこにか」
「目指してるのね」
「その主力部隊はおそらく」
ギジェはさらに話す。
「今は銀河の中枢に達しようとしている」
「じゃあバルマーとも」
「交戦状態に入ってるのね」
「その可能性は高い」
その通りだというのである。
「そしてそうなればだ」
「どちらが倒れるか」
「そうした話なのね」
「だとするとだ」
ベスが暗い顔になって述べてきた。
「大尉は。最悪」
「戦いに巻き込まれてか」
「そうならなければいいが」
こうモエラにも返す。
「そうなる前にだ」
「迅速にバルマー本星に向かうか」
「正直話し合いで解決できるかどうかはわからない」
ベスは楽観していなかった。バッフクランとのことからだ。
「だがそれでもだ」
「行くしかないな」
「そうだ。今の俺達は」
「その通りだな」
アランが彼等の前に出て来た。
「結果論だがそうだ」
「バルマー帝国か」
コスモは彼等のことを考えその目を鋭くさせた。
「奴等ともこれまで色々あったな」
「そうね。ハザルのこと以外にもね」
カーシャもそのことを言う。
「マーグさんだってポセイダルだって」
「本当に色々あった。俺達の宿敵だ」
「だよね。けれど何か近いものも感じるし」
デクはこう話した。
「妙な相手ではあるよね」
「妙なか」
「うん。そんな気が
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