第九十七話 サイコドライバー
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もあっただろ」
「それは」
「そのことは」
「無意識のうちでもそう思ってたところがあるんだろうな」
こう二人に話すのだった。
「それだったらな」
「助けを求めてきたならだ」
ダイゴウジも言う。
「それを放っておくことはできないからな」
「だから安心してくれないかな」
アキトも優しい声で話す。
「俺達は貴女達を守るから」
「ルリア」
アルマナはここまで聞いてだ。沈黙したルリアに声をかけた。
「どう思いますか」
「素直に申し上げて宜しいでしょうか」
「今はそうするべきだと思います」
アルマナは穏やかに笑ってルリアに告げた。
「ですから。是非」
「それでは」
姫に言われてだ。彼女はロンド=ベルの面々に向かい合ってだ。こう述べた。
「済まない」
「ああ、宜しくな」
「それじゃあな」
「恩に着る」
こう言うのであった。これで決まりだった。
そしてだった。アルマナにだ。クスハがあるものを差し出したのだった。それは。
「どうぞ」
「これは」
「おむすびっていいます」
にこりと笑ってだ。御飯を三角にして海苔で包んだものを差し出したのだった。
「美味しいですよ」
「地球の食べ物ですね」
「お口に合うかどうかはわかりませんけれど」
「結ぶ」
アルマナはこの言葉について言った。
「縁起のいい言葉ですね」
「地球の日本ではです」
OVAが話す。
「この食べ物には特別な思いを込めるものです」
「アルマナさんにはですね」
クスハ自身が握ったおにぎりだった。その中身は。
「女の子らしくチョコむすびと梅ジャムむすびを」
「おい、待て」
「何、それ」
ヒューゴとアクアがその御握りの具に唖然となる。
「それが御握りなのか」
「どんな創作料理なのよ」
「そんなものを食えば」
「とても」
二人は止めようとする。しかしだった。
アルマナ達は先に食べてしまった。そして言うのだった。
「美味しいですね」
「そうですね」
その恐ろしい御握りを食べながら。にこにことしているのだった。
「この味は」
「馴染みますね」
「お、おいキラ」
「そうだねシン」
シンとキラが二人で唖然となっている。
「あのピンクの馬ですら殺せる代物を」
「平気で食べるなんて」
「ちょっと待ちなさいよ」
フレイが今のシンの言葉にすぐに反応してきた。
「あんた今何て言ったのよ」
「ああ、そのピンクの馬じゃねえか」
「誰が馬よ、誰が!」
「その髪型と頭の中身がそうなんだよ!」
「人を馬呼ばわりとはいい度胸ね!」
「じゃあ鹿もつけてやるよ!」
「それどういう意味よ!」
フレイがシンの胸倉を掴む。シンも掴み返す。
「私が馬鹿だっていうの!?」
「じゃあ何て呼べっ
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