第九十七話 サイコドライバー
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かかります」
こう言うのであった。
「ですから」
「健気だな姫よ!」
ハザルはその決意したアルマナに対して言った。
「自らを犠牲にしてこの場を収めようというのか1」
「黙りなさい、ハザル=ゴッツォ!」
アルマナはそのハザルを一喝した。
「ここに宣言します!」
「ほう、何をだ!」
「霊帝ルアフの名の下に」
まずは彼女の仕える皇帝の名前からだった。
「ズフィルードの巫女である私が」
「どうするというのだ、それで」
「アルマナ=ディクヴァーが」
他ならぬ彼女自身である。
「ここで逆賊ゴラー=ゴレムを討ちます!」
「結構なことだ!」
ハザルはその傲慢さでアルマナに返した。
「それでこそバルマーの臣民の希望だ!」
「ふむ。ここはです」
シュウがアルマナの言葉を聞いて述べた。ネオ=グランゾンは停めている。
「暫く見させてもらいましょう」
「あれっ、行かないんですね」
「彼女の決意を見ます」
こうチカに述べた。
「そうさせてもらいます」
「だからですか」
「はい、ただいざとなればです」
「出られるんですね」
「あの方は死なせてはなりません」
そのアルマナを見ての言葉だった。
「ですから」
「わかりました。それじゃあ」
チカも主の言葉に頷いた。そうしてだった。
彼等は見守った。その間にだ。
アルマナは共にいるルリアに対して謝りの言葉を述べたのだった。
「御免なさい、ルリア」
「何故謝罪されるのですか」
「こんなことになってしまって」
「いえ、それは」
「いいのですか?」
「姫と共に陛下に仇なす逆賊を討つなぞ」
そのことをだ。微笑んで言うのだった。
「光栄の極みです」
「だからですか」
「はい、例え相手があの男でも」
複雑な顔でだ。ハザルを見ての言葉だった。
「私は一歩も引きません」
「わかりました。それでは」
「はい、共に」
こうしてだった。二人も戦う決意をした。そしてそこに。
バンプレイオスが来た。このマシンだけは間に合った。
「させるかよ!」
「!?リュウセイさん」
「来たというのか!?」
「ハザル!」
こうだ。ハザルを見据えながら言うのだった。
「手前の好きにはさせねえ!」
「どけ!貴様は後だ!」
だが、だった。ハザルは彼を退けようとする。
「アルマナの後で相手をしてやる!」
「何でも手前の思い通りになると思うなよ!」
今はだ。カの方が勝っていた。
「アヤの為、他の皆の為にも!」
「何だというのだ!」
「手前は絶対に許さねえ!」
「今だ、ルリア!」
ヴィレッタは両者が戦闘に入ろうとするところでルリアに声をかけた。
「今のうちに!」
「え、ええ!」
ルリアはアルマナを庇い咄嗟にマシンを
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