第九十六話 見参!!バンプレイオス
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」
「御前が倒されるということだ」
それがだというのである。
「それが絶対だ」
「言うか、雑魚共が」
「雑魚と思って侮らないことだ」
既にだ。四機のガンダムがヴァイクランに向かって突進していた。その中での言葉だった。
「俺は。できはしないことは言わない」
「ほざけ!俺のこの手で葬ってやろう!」
ハザルもだ。ヴァイクランを動かしてきた。そのうえでだった。
「そうしてやれば本望だろう!」
「御前を倒す」
また言う刹那だった。
「必ずだ」
両者が激突しようとしていた。しかしだ。
この時にだ。何かが起こった。
両軍の間にだ。亀裂が生じたのである。
「何っ、亀裂!?」
「時空から!?」
「まさか」
「いや、そのまさかだ!」
ロンド=ベルの面々がそれを見て驚きの声をあげた。
「空間が切り裂かれている!」
「何だ!?刃か!?」
「まさか!」
「ふはははははははははははははは!」
「間に合ったようだな!」
何とだ。そこからだ。二人の戦士達が出て来たのだ。
マスターアジアとシュバルツ=ブルーダーだ。彼等がそれぞれのガンダムに乗って現れたのである。
「ドモン、無事か!」
「師匠!」
「私達が来たぞ!」
「兄さん!」
ドモンがその彼等に応えた。
「まさか。この空間に」
「そうよ。誰が何処におるかなぞ」
「私達にとっては容易に察せられることだ」
彼等が何故異空間にいるのか、それで察したというのである。
「そしてこの程度の空間」
「行き来するのは造作もないこと」
「そうか、師匠達の力を以てすれば」
ドモンはそれで納得していた。
「できることか!」
「んな訳ないでしょうが!」
しかしだ。アスカは絶叫してそれを否定した。
「あたし達がここにいるだけじゃなくて空間を超えたって!?」
「そうよ!!」
「その通りだ!!」
胸を張って答える二人だった。
「わし等の力ならば!」
「どうということはない!」
「ええい、今度はどんな常識を無視したのよ!」
アスカが言うのはこのことだった。
「この変態コンビ!あんた達のその理屈を聞きたいわ!」
「そんなことはどうでもいい!」
これで終わらせるシュバルツだった。
「理屈では何も生まれはしない!」
「そうよ、理屈なぞ捻じ伏せるものよ!」
これが二人の主張だった。
「必要なものとはだ!」
「心だ!」
それだというのである。
「何かを為さんとする心!」
「それこそが最も必要とするものだ!」
「まあまさかって思ってたけれどね」
アスカの声が少し落ち着いたものになっていた。
「とにかくよ。あたし達を助けてくれるの」
「その通りよ」
何故か微妙に邪悪に見える笑みを浮かべるマスターアジアだった。
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