第九十三話 真の龍神
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だ。
クスハとブリットは勝利を確信した。
「やったな、クスハ」
「ええ、ブリット君」
こう二人で言い合うのだった。
「これで、やっと」
「孫光龍との戦いも」
しかしだった。それでもだ。
真龍王機はそこにいた。そしてだ。孫がこう言ってきたのだった。
「ふふふ、やってくれたね」
「くっ、まだか!」
「戦うというのですか!」
「こうなったらね」
孫の顔にあの笑みが宿った。そのうえでの言葉だった。
「僕もこの龍を制御できないよ」
「!?真龍王機の力が」
「あがっていく!?」
二人もだ。そのことがわかった。
「これは一体」
「あれだけのダメージを与えたというのに!」
「さて、龍の怒りを静めたければ」
孫はその笑みで言う。
「君達がその生命を差し出すことだよ」
「どういうことだ!?これは」
「何故これまで以上に力が」
「これまでは力をセーブしていたんだよ」
そうだというのである。
「けれど本気で怒ってしまったからね」
「それでだっていうのか!?」
「これだけの力は」
「さて、じゃあ行こうか」
炎が吐き出された。それは今まで以上のものだった。
「くっ、これは!」
「駄目、まだ!」
「さあ、この真龍王機に跪くんだ」
孫は傷ついた二人にまた言ってきた。
「君達の生命を差し出せば」
「終わりだっていうのか!」
「それで!」
「ああ、そうだよ」
その通りだというのであった。
「この宴の幕を閉じることができるんだよ」
「くっ、このままじゃ」
「私達は」
二人も負けようとしていた。しかしだ。
凱がだ。その二人に言ってきた。
「クスハ、ブリット!」
「凱さん!?」
「一体」
「そんな奴の言葉に耳を貸すな!」
「そうだ!」
一矢もだった。
「孫光龍!」
「おや、ダイモスの」
「御前の口車には乗せられはしない!」
「二人共行くんだ」
万丈は二人に声をかける。
「いつもの笑顔と勇気でね」
「おやおや」
孫は彼等の言葉を聞いていつもの飄々としたものを見せる。
「御仲間かな」
「いいか、各機に告ぐ!」
フォッカーも参戦してきた。
「ここはだ!」
「ええ、わかってます」
「あの龍を!」
マックスとミリアがフォッカーに応える。
「叩き落しますよ」
「そしてクスハもブリットも」
「おい、そこのでかい龍!」
霧生は今にも向かおうとしている。
「二人はやらせないからな!」
「そうだ、諦めるな!」
豹馬もコンバトラーを動かす。
「そうしなかったらいいからな!」
「え、ええ」
「わかった。それなら」
「いいねえ。麗しい絆だよ」
孫はそんな彼等の言葉を聞いて述べた。
「けれどそれもね」
「それも?」
「どうだと
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