第九十一話 アレグリアス
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が言ってきた。
「ここで止めを刺しておこう」
「生憎ね。首を切られても動いてみせるわ」
不敵な笑みでスペクトラに返すセレーナだった。
「そう簡単には死なないわよ」
「何故そこまでして生きようとする」
スペクトラはそれをセレーナに問うた。
「最早機体は動かないというのにだ。それでもか」
「決まってるわ、それはね」
「それは?」
「あんたを倒す為よ」
憎悪をだ。ここで見せたのだった。
「隊長と皆の仇であるあんたをね」
「私をか」
「仇を討つまでは。絶対にね」
「ふん、ならば余計にだ」
ヴァルク=イシャーの右手にだ。また剣を持っての言葉だった。
「ここで止めを刺しておこう」
「セレーナ、ここは本当に」
「いいえ、大丈夫よ」
不敵な笑みをだ。パートナーにも向けるのだった。
「切り札があるから」
「切り札!?それじゃあ」
「ええ、ツグミ!」
「ええ、セレーナ!」
「あれに乗り換えるわ、出して」
「了解、それなら!」
すぐに応えるツグミだった。そうしてだ。
「発進、アレグリアス!」
「何っ、ここで出すのか!?」
「まさか!」」
スレイもアイビスも驚きを隠せない。
「宇宙空間での乗り換えか」
「幾ら何でも無茶だ、それは」
「無茶!?大好きよ」
不敵な笑みで返すセレーナだった。
「危険を承知でね。戦ってるんだから」
「馬鹿な、それだけのダメージを機体に受けているんだ!」
「あんただって無事じゃないだろ!」
「言った筈よ。首が外れても動いてみせるってね」
二人にもだ。セレーナはこう言うのだった。
「そうよね」
「くっ、本当に命は惜しくないのか」
「死んでもいいっていうんだね」
「だから私は死なないのよ」
それをまた言うセレーナだった。
「絶対にね」
「・・・・・・わかった。それならだ」
「好きにするんだね」
二人も遂に頷いた。
「やってみろ」
「あんたのしたいようにね」
「ただしだ」
「いいね、約束だよ」
二人は切実な顔でセレーナに告げた。
「死ぬな」
「死んだら許さないからね」
「わかってるって言ってるじゃない」
顔だけは明るく見せるセレーナだった。
「それじゃあね。見せてあげるわ」
「セレーナ、それじゃあ」
「アルマ、一世一代の賭けよ!」
アルマに対しても告げた。
「ソレアレスからね!」
「アレグリアスに」
「一気に乗り換えるわよ!」
「ラジャー!」
こうしてだった。セレーナはアルマと共に宇宙空間に出た。そしてだ。
そこに赤い機体が来た。それこそ。
「アレグリアス出ました」
「セレーナ、今だ!」
「早く!」」
ツグミに続いてスレイとアイビスが叫ぶ。
「乗れ!」
「さもないと!」
「よし、いっ
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