暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 完結篇
第九十一話 アレグリアス
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
 だがその中でだ。スペクトラは。
「いるか!」
「私のことかしら」
「そうだ、そこにいたな」
 セレーナを見て言うのだった。
「それではだ」
「何かあんたいつもそうね」
 セレーナはそのスペクトラを見ながら話す。
「私に来るわね」
「貴様だけは私が倒す」
 こう言ってであった。
「何としてもだ」
「言うわね。けれどね」
「けれど。何だ」
「私もそう簡単にやられるつもりはないから」
 余裕の微笑みを作っての言葉だった。
「それはわかっておいてね」
「ふん、あがくか」
「あら、人間あがいてこそよ」
 早速攻撃が来たがそれをかわしながら言う。
「そうであってこそよ」
「醜いものだな」
「醜いっていうかそれが素直なのよ」
「何処がだ」
「あんただってあがいてるしね」
 懐に飛び込む。そうして鞭を繰り出しながら言ってみせる。
「今もね」
「私があがいているだと。戯言を」
「これが戯言じゃないからね」
「何処がだ、私が嘘を言っているのか」
「嘘じゃなくてね」
 そうではないと告げてからだった。
「自分で気付いてないだけよ」
「まだ言うのか」
「だから。あんた今私を倒そうとしてるわね」
「それがどうした」
「それがあがいてるってことよ」
 こう彼女に言うのであった。スペクトラにだ。
「そうして私を倒そうって必死に向かうのがね」
「ではだ。どうするつもりだ」
「私もあがくのよ」
 そうするというのである。
「そして倒されないようにするのよ」
「ならばそうしてみるのだな」
 ヴァルク=イシャーの右手に剣を出しての言葉だ。
「この私の手から逃れてみよ!」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 セレーナも攻撃を繰り出す。
「こうしてね!」
「くっ!」
 両者の攻撃がぶつかり合う。二人の戦いも激しくなってきていた。
 その中でだ。戦局は膠着していた。
「今はです」
「我慢する時ですね」
「はい、こうして攻防が拮抗している時こそです」
 ルリはここでもユリカに話していた。
「耐えてです」
「そして機を見て」
「仕掛けます」
 こう言うのであった。
「その為にも今はです」
「わかりました」
 ユリカもルリのその言葉に応えて頷く。
「それでは」
「あとは」
 ルリはここでセレーナとスペクトラの戦いを見た。
「セレーナさんは」
「援護射撃はできますか?」
 ユリカはすぐにルリに問うた。
「セレーナさんの」
「いえ、それは」
「それは?」
「止めた方がいいです」6
 こう言って止めたのであった。
「アイビスさん達がおられます」
「だからですか」
「はい、そうです」
 こうしてだった。ナデシコは二人の戦いへの介入はしなかった。そしてだ。
 アイビ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ