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セビーリアの理髪師
27部分:第二幕その十一
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「ええ、既に」
「お話?」
 バジリオは公証人がフィガロに応えたのを見て目をしばたかせる。
「一体何の話しなんだ?」
「では宜しく御願いしますね」
「はい、アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナさんの婚姻を」
「ちょっと待て」
 バルトロは今の言葉に血相をさらに違う色に変えた。さながらカメレオンの肌の色をそのまま顔の色にしたようにめまぐるしく変わる。
「何時の間にそんな話が」
「既に進めていました」
「そんな話は聞いていないぞ」
 バルトロは唖然とした顔で言う。

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