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セビーリアの理髪師
26部分:第二幕その十
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く以って」
「何故そう言えるのかしら」
「何故なら私がそうだからだよ」
 伯爵は笑って答える。
「えっ!?」
「だから私がそうなんだよ」
 伯爵はまた答えた。
「私がアルマヴィーヴァ伯なんだ。今まで隠していたけれど」
「嘘、それじゃあ」
「はい、そういうことです」
 フィガロもにこりと笑って伯爵の横からロジーナに言う。
「伯爵様は御身分を隠してロジーナ様のところに参ったのですよ」
「それじゃあ結局は私の」
「誤解はこれで解けたね」
 伯爵は笑顔でロジーナに告げる。
「リンドーロは私で」
「アルマヴィーヴァ伯爵は貴方で」
「全ては誤解でしかなかったんだ」
 二人は笑顔で言い合う。

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