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戦国御伽草子
弐ノ巻
輪廻

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いの?私で」



「うんっ!瑠螺蔚兄様大好きだし、大好きな人とは、夫婦(めおと)になって、一緒に暮すんだよ!」



「…そうだね、瑠螺蔚。二人で、小さな屋敷でも建てて、一緒に暮らせたら、どんなにいいだろう。山奥でも、ひっそりと静かに暮らせるのだったらどんなにか嬉しいだろう。愛しい人と、一緒に暮らせるならば、貧しい暮らしでも、とても、とても、幸せだろうね」



兄上の縁談が整ったのは、そんな頃ではなかっただろうか。










幼い日々は、今はあまりにも遠すぎた。
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