世界合同演習
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んけど不味い状況です。初期の段階で4人の国家代表は『デザート・ウルフ』2機を行動不能にしてS,T両部隊に回収という足止めを与えた後にアジア勢と米国勢の包囲を北に一点突破をしている最中です。既にその2勢力の攻撃も突破されつつあります。
相手は4機でこちらのISの数は50前後。正確には赤道連合が10、アジア勢、米国勢はそれぞれ10機、EUは30機、ロシアは国の位置的に今回は傍観している立場ですが2機は現場にいます。数の上では圧倒的有利ではありますが、それは一斉に相手にした時のことです。
速度重視の日本の『電征』、イタリアの『フォルゴーレU』が先行で手薄な敵陣を突き抜け、そっちに気を取られた隙に後続の米国の『ファング・クエイク』が道を開く。状況が不利になれば前述の2機が高速戦闘で場を掻き乱すという見事な連携を見せています。オリヴィア代表は回避に専念してるのか、4,5機を引き付けつつそれらを同時に相手にしても被弾がほぼ0。連携が取れすぎていますよこれ。
ISに対しては艦船や航空機の援護は無意味ですし、ここまで乱戦になってしまうと他のIS隊の遠距離攻撃も行うことが出来ません。現に発艦したF-35はもともとその色だったかのように機体中にペイント弾を貰って帰還してきます。亡国機業役の方は包囲さえ突破すればいいんですから無理に相手にすることはないですし、そう考えるとこの4機の組み合わせはかなりつらいです。
「2勢力の包囲、突破されました! EU勢の包囲網に向かっています!」
「くそ……」
すごい、本当に突破しちゃった……アジア勢には鈴さんもいたはずですし、悔しそうな顔が目に浮かんでしまいます。
データでは亡国機業役の4人は一気に加速するとEU勢の包囲へと向かっています。その後方からは突破された赤道連合、アジア、米国勢が追撃を開始。EU勢としては足止めさえ出来れば勝ちと、
「でも……」
これ突破されたらどうするんでしょう。
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「邪魔だどけぇ!」
イーリスが雄たけびとともに近場にいるEUの『ラファール・リヴァイブ』を殴り飛ばす。しかし一機に気を取られている隙にいつの間に回りこんだのか5機の『ラファール・リヴァイブ』が周囲から弾丸の雨を降らせる。
『動きを止めるな! 囲まれるぞ!』
「分かってんだよ!」
『流石に数が違いすぎるかなあ』
いくら速度重視の『電征』と『フォルゴーレU』と言えども正面に弾幕を張られれば突っ切るわけには行かない。回避した先にはまた別のIS部隊だ。包囲網が突破できない。
EUの投入されている部隊はほとんどが『ラファール・リヴァイブ』。しかしその数は亡国機業役1機に5機を回せる計算だ
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