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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
帝国陸軍-唯依Side-
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私の歩幅に合わせている所の小さな優しさが嬉しい。
だけど彼は"ああいった行動"になれているのだろうか?私はあんなに恥ずかしい思いをしたというのに…私の前を歩く彼にそういった反応は見られなかった。私には女としての魅力はないのだろうか?そんな不安が生まれ、そして少し悔しく思える。
ああ、駄目だ。私は何を考えている。今はそんな事を考えている時ではないだろう。
頭の片隅に浮かんでくる邪念を取り払うかのように、頭を横に振り払う。
そんな様子で歩くこと数分。まるで最初から帝都の内部を知っていたかのように歩いていたシルバ少佐と私はシミュレーターのある格納庫の方へと到達した。本来ならば案内する役目は私なのに…今日の私はシルバ少佐を引っ張る処か逆に引っ張られている気がする。本来ならばあってはいけない失態だが…それを少し心地よく感じている自分がいた。
「XM3をインストールしたいのだが…勝手にしていいものなのか?」
それに関しては既におじ様が許可を取ってくれている。
「はい。大丈夫です」
私がそう返す事によって安心した表情になった彼はシミュレーターの方に近づくと懐からメモリデーターを取り出し、なにやらシミュレーターの方を弄くり始めた。
当然何も出来ない私はそのまま待っていた。待つこと数分。どうやらXM3のインストールは終わったようで、彼は私に着替えてくるよう言ってきた。予め強化装備は持ってきてあるので、すぐさま更衣室に足を運び、軍服を脱ぎ強化装備へと着替えた。
…この姿で男性の前に出るのには慣れていると言うのに、何故かいざ着替えたのはいいものの、中々更衣室から出られない。
…男性から抱きしめられた事など一度もなかったため、私の方が変に意識してしまいっているのかもしれない。
ああ!駄目だ!彼はまじめにやっているのだから私も変な考えは捨てないと!
再び頭を横に振り、自分の頬を軽く打ってから、更衣室を出る。そのままシミュレーターの方に向かうと、既に強化装備に着替えた彼が居た。…思わず綺麗に割れた腹筋に目が行ってしまう。…集中集中。
「それじゃあ唯依中尉は其方のシミュレーターに乗ってくれるか?実際にXM3を搭載した戦術機を相手にすれば、その機動性の違いが分かりやすいだろう?」
確かに見て理解するよりも肌で感じたほうがより強く違いが分かるかもしれない。彼の言っている事に納得を示した私はそのまま頷き、彼が入ったシミュレーターとは別の方に入る。つまりXM3が搭載されていないシミュレーターだ。
中に入り、主電源を入れ、早速網膜投影の方に切り替えると早速視界の右上に彼の顔が写る。
「それでは俺がXM3を搭載した撃震。唯依中尉は…不知火で頼む」
彼の言葉に最初は自
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