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Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
帝国陸軍-唯依Side-
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分は何もしていないと言った。だけど資料に発案者がシルバと書かれていた以上、元はシルバ少佐が考えた筈。その後のプログラムや設計をシルバ少佐がやっていなくとも、シルバ少佐も立派な事をやったのだ。私とは違い、しっかりと結果を残せているのだ。
「…まぁそうだな。XM3が世界に普及すれば前線に赴く衛士の生存率は大きく上がるだろう」
衛士の生存率の上昇。私が求めたものの一つ…。
今回それをもたらしてくれるXM3と言う新概念OS。期待は膨らむ一方だった。
「ッ!…早くXM3に触れてみたいものです」
「なら後で体験してみるか?一応手元にXM3のデータはある。後はシミュレーターにインストールするだけで使えるぞ?」
その言葉に私は迷わず食いついた。体験できるものなら今すぐにでも実感してみたい。前線の衛士の生存率が上がると言い切ったほどの性能を持つXM3。それを体験出来ると言われたら誰しもが食いつくだろう。
「本当ですか!?是非使わせて下さい!」
しかし、私は自分でも思っていた以上に興奮していたのか、椅子から身を乗り出してしまっていた。
「それは構わないが…少し離れてくれないか?」
「ッ!すいません!」
シルバ少佐に指摘された事によって自分の失態に気づき、顔の温度が急激に上昇しているのが分かる。
ああ…私なにやっちゃってんだろう…。
自分の失態に気づいた時には既に遅く、シルバ少佐は少し苦笑していた。
…だけどこんな若い人がこんな多くの発明をするなんて…。資料に目を通してみれば新概念OSだけではなく、新フレームに外骨格など、多くの物を持ってきていた。私も恐らくはシルバ少佐と同い年ぐらいなのに、残せた結果は無いに等しい。
そう思うと突然生まれてくる卑劣感。それを大きく感じてしまった私は意図せず、零してしまった。
「…ですが、こうもまじまじと魅せられると…私達が過ごして来た月はなんだったのだろう、と思ってしまいます…。あっ!すいません。今の言葉は忘れてください」
言ってから気づいた。シルバ少佐に言う必要のない言葉だったと。
だけどシルバ少佐は愚痴にも等しい言葉を聞いて機嫌を損ねる事なく、処か私の話を聞きたいといってくれた。本来ならこの場でそんな事を話して良いはずがない。だけど何故か私は目の前のシルバ少佐に気を許し、過去の話を始めた。
訓練兵時代に失った仲間。失敗に挫折。
最早聞いてきて心地の良いものではないのに、それでもシルバ少佐は黙って聞いていてくれた。
そして過去の事を思い出している内に、視界が段々とぼやけて来た。
あ…、泣いている姿は見られたくない。
そう思い、直ぐにでも涙をふき取ろうと思ったのだが、突然
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