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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
11話 修也の正体ですよ?
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「人と違う力?」
私が聞き返すとシュウは身近に会ったりんごに視線を移す
すると、りんごはふわふわ浮いてシュウの左手に納まった
いつの間にかシュウヤの右手には果物用のナイフが握られていた
「ものを浮かす力、ものを呼び出す力。この2つが人と違う力だ」
そう言ってシュウは私のほうを見る
「すごい、すごいよシュウ。そんな事ができるなんて」
その時、私は心の底からすごいと思った
「ヨウ、怖くないのか?」
シュウは不安そうな目で私のほうを見る
「うん、全然怖くないよ」
私がそう言うとシュウは安心したようすで一息ついた
「よかった。ヨウに化け物扱いされなくて」
聞けばシュウはこの力のせいで色々大変だったらしい
「ねえ、シュウ」
「ん?」
「その力で人を呼び出せるの?」
「さあ? わかんない、でもこの力で呼び出せるのは俺がキスしたものだけだったし。人を召喚しようとすればその人とキスしないと無理だと思う」
「そうなんだ」
そんな話をしてたら日も暮れだして、明日はビックリするような登場をしてやるぞ!って言ってシュウと別れた
「おっす! ヨウ、遊びに来たぜ」
「きゃあ!」
その次の日、シュウは本当にビックリするような登場の仕方で遊びに来た
いつの間にか天井近くに浮いていれば誰でも驚くと思うけど
「なあ、ヨウ」
「なに?」
「空、一緒に飛ばないか?」
ビックリしている私にシュウはそんな事を言ってきた
「飛べるの?」
「まあな」
そう言ってシュウはパチンって指を鳴らしたかと思ったら私に体は浮いていた
「行くぜ」
その日はシュウと空を飛んだ
帰ったら先生に思いっきりしかられた
そんな風に毎日シュウは私のところに来て、いろんな話をしたり、たまに病室を抜け出して空を飛りした
でも、そんな日も長くは続かなかった
ある日を期に、パッタリとシュウは来なくなった
私は先生にシュウはどうしたのかを調べてもらった
行方不明
それが調べて貰った結果だった
シュウ
私の幼馴染で
私の初恋の人
side out
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「修也。答えてくれないと思うけど、あなたは…シュウなの?」
窓から入り込む月明かりが修也を照らす
すると修也の体から黒い刀身の刀が出てくる
耀は無意識にその刀に触れる
するとその刀は修也の体に溶け込むようにして消えた
「……春日部?」
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