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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
11話 修也の正体ですよ?
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月明かりに照らされている工房の中、1人の少女がベッドの上に横たわる少年を見つめていた
「修也。答えてくれないと思うけど、あなたは…シュウなの?」
月明かりに照らされている少女、春日部耀は少年、源修也に訊く
しかし、修也はそれに答えない
否
答える事ができない
何故なら、修也は死んでいるのだから
耀は自分の記憶の中にある幼馴染を思い出す
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side 耀
たしか…彼にあったのは6歳のころだったと思う
その日も1人で病室にいた
ふと、扉が開く音が聞こえた
私は扉のほうを見ると、そこには私より松葉杖をついた少し年上の濃紺の髪をした男の子がいた
「あの…どちら様ですか?」
一度もあったことのない男の子だった。
「わり、部屋間違えた」
そう言って男の子は戻ろうとするけど
「待って!」
「え?」
私はその男の子を引き止めた
理由は簡単、ただ寂しかったから
だから引き止めた
「あの、お名前、教えてくれますか?」
「いいけど。俺の名前はシュウだ」
「私は「春日部 耀」え?」
「違うか?」
ビックリした
初対面の男の子が私の名前を知ってた事に
ソレと同時になんでか嬉しかった
「あの…!」
「ん?」
「私とお友達になってくれますか?」
するとシュウは笑って
「いいぜ、よろしくな。ヨウ」
「うん」
その日からシュウは毎日のように私の部屋に来て色々な話をしてくれた
シュウは事故で足を怪我してリハビリ中だった
歩けるようになったら退院するんだとも言っていた
「おっす! ヨウ、遊びに来たぜ」
その日のシュウは松葉杖なしで先生達ともあまり変わらない歩き方で私のところへ来た
「シュウ、すごいね、もうこんなに歩けるようになって」
「まあな、先生が言うには明日には退院するって」
「そうなんだ…」
「そんな顔するなって、また会いにくるからさ」
たぶん、暗い顔をしてたんだと思う
シュウは励ますように言った
その言葉の通りだった
シュウは毎日病室に来て、いろんな話をしてくれた
そんな毎日が1年がたった
「おっす! ヨウ、遊びに来たぜ」
その日もいつもと変わらない言葉で、シュウは私のところに来てくれた
けど、その日のシュウは何かを覚悟したような顔だった
「ヨウ、今日はヨウに嫌われる覚悟で来た」
いつになく真剣な顔をして私をまっすぐ見つめてた
「どうしたの?」
「ヨウ、実は俺、人と違う力を持ってんだ」
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