暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0124話
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じだろう。だが、そう美味い話は無かったりする。

「喜んでいる所を悪いが、この次元の狭間から脱出したらこのホワイトスターはもう使えないと思ってくれ」
「何故ですか!?」

 反射的にだろう、1人の男が聞いてくる。他の面々も声には出していないが、表情には不満がある。

「それはそうだろう。もし俺達の世界なり、あちらの世界なりに戻れたとして、コロニー並みの大きさを持つこのホワイトスターを隠しておけると思うか? 俺はまず無理だと思う。そして見つかれば俺達の世界では恐らく連邦政府が何だかんだと理由をつけて接収するだろうし、それ以前に俺達は反乱軍扱いだからな。あっちの世界は言うまでもないだろう。このホワイトスターはエアロゲイターのものだと認識されている。おまけに現在の連邦軍は超タカ派であるケネスが権力を握っている。姿を見せた途端即攻撃されるのは間違いない」

 技術班は俺の言葉に不承不承頷く。

「だから俺から出来る提案は3つだ。1つ目はこのホワイトスターの事はさっさと忘れて、すぐにでもシステムXNで次元の狭間を脱出する。2つ目は暫くこのホワイトスターを調べて、満足したらシステムXNで次元の狭間から脱出する。3つ目はいっその事ホワイトスターを俺達シャドウミラーの居住地と定める」

 どれも一長一短だが、安全度だけで考えれば3つ目のここを居住地にするというのが一番だと思う。もっとも、その前に本当にこの次元の狭間でホワイトスターが安全なのかどうかをきちんと確認しなくてはいけないだろうが。
 技術班の面々はどの案がいいのかを話し合っている。こうして聞いている限りでは、殆ど全員が2つ目と3つ目のどちらかを選んでいて、すぐに帰るというのを選んでいる者はいないようだ。

「取りあえずこうしてざっと聞いてる限りではすぐに帰る、という選択をしたい奴はいないと考えていいのか?」

 そう声をかけて見回すが、どの顔も当然だとばかりに頷いている。

「なら、取りあえずは長期的にこのホワイトスターにいる事は決まりな訳だから、まずはホワイトスターの内部を調査してみてはどうだ? その結果次第では意見を変える奴も出てくるだろうし」

 俺のその言葉に再度全員が頷く。どうやら、まずはホワイトスター内部を調べてから決めるという事になりそうだ。
 まあ、システムXNがあればこのホワイトスターを基地としながら、一時的に次元の狭間を出てまたここに戻って来るというのも出来ない訳じゃないだろう。それにはトリニティゲインを持っていかないといけないから、空間倉庫を使える俺も一緒に行くとかしないといけないだろうが。

「取りあえず今日は皆も疲れているだろうし、内部の調査は明日以降にしてはどう?」

 これまで黙って俺と技術班のやり取りを見ていたレモンが提案する。

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