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SAOもう一人の聖騎士
追想〜妖精達と海龍の王〜

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キリトサイド

「海だーーーー!」

「はしゃぐなクライン、恥ずかしいから」

水妖精領『三日月湾』。一年に一回ある海龍型Mobの大量発生時に九種族全員がここに集結し、狩ったMobの数を競う。一種のイベントである。参加条件は只一つ・・・・・・・『水着型装備を装備する事』。俺達のチームにいる女子はリリーナさん、アスナ、シリカ、リズ、リューナ、シノン、リーファの七人。彼女らの水着姿は・・・・・・・まあ、悪い気はしませんね。

「おいキリト、最後の方声に出てたぞ」

相棒にやかましいと返していると、急にアスナに呼ばれた。

「ま、まさかお前!この状況は水着イベントには外せない禁断のーーーーー!」

クライン黙れ。

ちなみに、俺達十一人全ての水着を作ったのはクラインである。理由は知らないが彼は異常な程裁縫スキルが高く、彼の『園内事件』でアスナが着ていた服を作ったカリスマお針子『アシュレイ』と同一人物だとか。俺やクラディールが履いている海パンを縫っている時はまだマシだったが、すごいいい笑顔でアスナ達が着るビキニなどを縫っている様は・・・・・・・・ごめんキモい。

「ほら、クライン(よくわからん変態)は俺が押さえておくからさっさと行け」

クラディールに深く深く感謝しつつアスナのもとに行くと・・・・・・・アスナが水着の後ろを外してうつ伏せになっていた。

「き、キリト君早くしてよ・・・・・・・・は、恥ずかしいよ・・・・・・・・」

・・・・・・・・マジ?

すぐそばにはサンオイルがあり、日焼けのバッドステータスを防ぐために塗るのだろう。背中にまでは手が届かないのも分かる・・・・・・

「女の子同士でやれば良いじゃないか・・・・・・・・」

アスナのいつもの服装からは分からない、驚く程大きな胸がむにゅんと形を変えて・・・・・・・・・少し、いやかなりセクシーだ。

(って、何自分の彼女の裸を詳しく解説してるんだ俺!)

「早くしやがれキリト!血の涙が止まらねぇんだよぉ!」

クライン(あの変態)は放っておこう。見ればクラディールやシュピーゲルも顔を赤くしながらやっているし・・・・・・

「わ、分かったよアスナ、すぐ終わらせる」

クラディールサイド

さて、全員日焼け止めを塗り終わったし、そろそろかな?

オォォォォォン・・・・・・・・・

遠く海龍の雄叫びが木霊する。妖精達と海龍達の戦いが始まった。
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