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スイルベーン
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館で席を取ってるから、分配はそこでやろうって」

「あ、そっか。うーん……」

 リーファはこちらを見てしばらく考えた後、レコンに向かって言う。

「あたし、今日の分配はいいわ。スキルに合ったアイテムもなかったしね。あんたに預けるから四人で分けて」

「へ……リーファちゃん来ないの?」

「うん。お礼にゲツガ君に一杯奢る約束してるんだ」

「リーファ、俺のは?」

「あ、忘れてた」

 キリトが聞くとうっかりしてたといった風に言った。キリトはそれを聞いていじけはじめるが、さっきサラマンダーを倒したことによって少しこの世界のお金をゲットしたため俺がおごってやるよ、というと戻ってくれた。レコンはゲツガのほうを警戒心を滲ませた目で見ていた。それを見たリーファはレコンをつま先で蹴った。

「ちょっと変な勘繰りはしないでよね」

 そう言ってウィンドウを操作して素早く操作した。たぶんトレードしたんだろうと思う。

「次の狩りの時間が決まったらメールしといて。行けそうだったら参加するからさ、じゃあ、おつかれ〜!」

「あ、リーファちゃん……」

 そう言ってリーファはゲツガの袖を引っ張って歩き出す。

「あいつのことはいいのか?」

「いいんです!」

 何で怒ってんだ?そう思いながらゲツガとキリトとユイはリーファの後をついて行った。
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