スイルベーン
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「大丈夫か?ユイ?」
「お、お兄ちゃん、ありがとうございます〜。で、でも、もうだめです〜。皆さんのスピードには私じゃついていけません〜」
それを見ていたキリトとリーファは笑った。気付くと森が切れ、その向こうには色とりどりの交点の群が見えてきた。中央には一際明るい大きな光るタワーがのびている。あれがシルフ領の首都スイルベーンだ。
「お、ようやく着いたな!!」
風切り音に負けないくらいの大声でゲツガが言う。
「それじゃ、あの塔の根元に着陸するわよ!……って……」
不意に何かに気付いたようにリーファはゆっくりとこちらを向いてくる。
「ね、ねえ。二人とも、ライディングのやり方解る……?」
「まったくわからん!!」
「清清しいほどの真顔で答えるなゲツガー!!」
キリトはゲツガに叫んでであわてだす。視界の先には巨大な塔に半分以上で占められていた。
「……えーと……もうレクチャーも出来ないから、自分たちで頑張ってね。二人とも」
そう言ってリーファは減速して広場に降下し始める。
「そ……そんな馬鹿なあああああぁぁぁぁ!!」
キリトは絶叫する。そして先に飛んでいたため塔に大きな音を立ててぶつかった。それを見たユイは痛そうと手で顔隠していたが急にあわてだす。
「ど、どうするんですか、お兄ちゃん!!このままじゃ私達もパパみたいになってしまいますよ!!」
「大丈夫、大丈夫。俺に任せとけって」
そう言って翅を一気に広げて急ブレーキをかけながら体を反転させる。
「ユイ、少しゆれるけど我慢してくれよ」
そして、塔に足から衝突する。その瞬間、大きな音を立てて、塔に引っ付く。これくらいの衝撃はあちらの世界でもなんども味わっていたためそこまでないと感じたがユイはそうじゃなかったらしく相当びっくりしていた。
「び、びっくりしましたよ。でも、お兄ちゃんはすごいですね。こんな対処法で切り抜けるなんて」
「SAO内ではこんなの日常茶飯事だったからな。それよりもキリト回収して降りるぞ」
そう言って顔の埋まったキリトを引き抜いて、塔の元にゆっくりと下降していった。降りたところでリーファと会ったが驚いた表情で見ていた。
「君って、何者なの?あんなスピード出して、あんな着陸してダメージを受けないなんて……」
「ま、そこは気にしない気にしない。それより伸びてるキリトをどうするか考えなきゃなんないだろ」
そう言ってキリトを持ち上げて、どうするか聞いた。リーファは下ろしてからいいなよと、苦笑いしながら何か唱えだすと体の周りに英語みたいなものが回り、唱えた単語らしきものが止まる。そして唱え終わると、キリトのHPが回復した。キリトを落として、
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