第二章「クルセイド編」
第二十五話「実証」
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」
そしてリオン・マグナスはそんなことも心得ていないような人間ではない。
「…………………………………………………………」
長い沈黙の果てにリオンが下した決断は……
「後にしよう」
「(オイコラ待てや)」
心なしかそう突っ込んだエレギオの声には何時にないドスが効いていた。だがリオンはそんな事気にもかけない。取り敢えずピーマンの呪縛から逃れたリオンは心なしかいつもより足取りが軽やかだった。次々と迷うことなく貨物にシールを貼り付けていく。作業効率は先程より断然に上がったというのにエレギオは労いの言葉をリオンにはかけなかった。とは言えそんなこんなで作業はどんどん進んでゆく。
だがそんな中明確な異変が起こった。
「…………ん?」
突然プツンと念話が途切れたのだ
「(エレギオ。どうしたんだ)」
念話で呟いても返事は無い。
通じている気配すらなかった。
「あーお話中のところ悪いんだけどさぁ」
気配を察知した時にはもう遅い。
「取り敢えず死んでね」
圧倒的な違和感は既に形となってリオンを襲った。
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