第二十四話〜覚悟〜
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。それが判明したためライはデバイスの処理速度を向上させることで飛行魔法の使用を実現させた。
ちなみにカートリッジシステムも似たような理由で違和感になっていたのだ。
ライはカートリッジを使用する際にカートリッジの弾丸に込められた魔力量も計算してから使っていた。だがカートリッジの弾丸は管理局から支給されたものでその魔力量はそれぞれ微妙に異なる。といってもその差はコップに表面張力があるかないか程のものであるのだが、その差はライの中では大きなものだったらしくそれが違和感の正体である。
その問題の解決は簡単であった。ライが自分で弾丸に均一に魔力を込めればいいのだ。
ライは怪我が原因で病室にいたときにその弾丸を作っていた。幸い時間はあったためシャマルからその制作方法を教わりしばらくは作らなくても十分なストックを制作していた。
ライ「……」
パラディン「マスター?」
何かを決意した表情のライは蒼月とパラディンの報告に返事をせずにどこか遠くを見る目をしていた。
ライ「パラディン、君は僕のことをどこまで知っている?」
パラディン「……シンクロシステムで蒼月との記憶領域まで繋がっていたので蒼月と同じ程度は把握しています。」
ライ「そうか………僕は彼女たちに全て話そうと思う。」
蒼月・パラディン「「……」」
それは1つの覚悟。自分のことを知ってもらうということはもう戻れないということ。過去の自分を受け入れてくれるかは否か、それはライにもわからない。だがそれでも彼女たちを信じたいという自分の気持ちの方が拒否される恐怖よりも強かった。
そしてライは視線を上げる。その目にはこちらに向かってくるヘリの機影が映っていた。
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