第二十四話〜覚悟〜
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。そこには意識を取り戻したティアナの姿もあり、見た限り深刻なダメージは引きずっている様子がないことに安堵した。
フォワードメンバーが全員集まった時に聞かされたのは海上で飛行するガジェットの編隊の存在と陸地からこちらに向かってきている1機のナイトメアフレームの情報であった。
敵の情報の次に伝えられたのは、今回出撃するのはシグナムを除く隊長陣のみであること。さらにそれ以外のメンバーはロビーで待機、ティアナは今回待機メンバーからも外すというものであった。
これを聞いた時にライはナイトメアの対処には自分も参加することを上申しようとした。だがライが口を開く前にティアナが言葉を発した。
ティアナ「……言うことを聞かない奴はいらないってことですか?」
その一言で場の空気は一気に重くなる。ティアナの方に振り向いたなのはは少し呆れた表情をしながら口を開く。
なのは「ティアナ、言ってて気づかない?それ、当然のことだよ。」
ティアナ「現場での指揮はちゃんと聞いてます。教導だってサボらずやってます!でもそれだけじゃ、私は強くはなれません!だから足りない分は自分で補うしかないじゃないですか!なのにそれすら否定されないと駄目なんですか!?私には才能もレアスキルも経験も無い。だから少しくらい無茶しないと、死ぬ気で頑張るくらいしないと強くなれないじゃないですか!!」
それを聞いてスバル、エリオ、キャロは驚く。ティアナがここまで感情的になったことと、自分の能力にここまでのコンプレックスを抱えていたことに。
なのははティアナの本当の気持ちを噛み締めるように真っ直ぐティアナを見つめている。
フェイトはなのはとティアナを交互に見つめる。
ヴィータとシグナムはティアナの考えを拳を使ってでも否定しようと一歩踏み出す。
だが全員が何かアクションを起こす前に場の空気が再び変わる。いつの間にかティアナの前に進んでいたライが蒼月を展開しその刃をティアナの喉元に突きつけたのだ。
その場にいたライ意外の全員が固まる。それはライが刃をティアナに突きつけたからではない。ライから感じる恐怖がその原因である。
それはライが王であった時代に発していた覇気と殺気。それがこの場に充満していた。
非殺傷設定の存在でほとんど経験の無い死の恐怖を感じた殆どのメンバーは冷や汗を流し、自分が少しでも動いたら殺されるのではないかという気持ちになり動けないでいる。
本物の戦場を過去に経験したことのあるシグナムとヴィータは他のメンバーよりも楽に見えるがライの覇気と殺気に軽く飲まれていた。
ライ「ティアナ・ランスター」
ティアナ「……っひ…」
模擬戦の時と同じくライはティアナをフルネームで呼んだ。返事をしようとしたティアナであったが口から漏れるのは
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