第九十話 巫女の秘密
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べようかしら」
「御握りがいいわね」
それだというのだった。
「手軽くね」
「わかったわ。あれならすぐに作られるしね」
「それでね」
「すぐに皆で作ってそれでね」
「食べましょう」
こんな話をしてであった。二人は今は軽い食事に向かうのだった。
そしてエイスが撤退してだ。バルマー軍はその彼を交えて軍議を開いていた。
ハザルにそのエイス、それとバラン、孫、キャリコ、スペクトラにジュデッカ=ゴッツォ達だった。彼等が円卓に座って話し合っていた。
「さて、予定通りだ」
「では次は」
「そうだ、スペクトラよ」
ハザルは彼女を見て告げた。
「御前が行け」
「わかりました」
「いいか、とにかく敵の数を減らせ」
彼が言うのはこのことだった。
「敵を消耗させるのだ」
「そうして戦力を奪っていき」
「やがて止めを刺す」
ハザルは酷薄な笑みを浮かべて言った。
「そうするのだからな」
「わかりました。それでは」
「第二陣はそれでいい」
スペクトラに任せるというのだった。
そしてだ。次にキャリコを見て告げた。
「第三陣は御前だ」
「はっ」
「作戦はスペクトラと同じだ」
「敵の戦力を次第に」
「消耗させることだ」
言うのはやはりこのことだった。
「そして第四陣は孫光龍」
「楽しませてもらうよ」
「第五陣は」
「わしだな」
バランが自ら名乗り出た。
「あの小童とまた戦うか」
「そして最後は俺だ」
ハザル自身も言うのだった。
「七隻のヘルモーズと共にな。そして」
「・・・・・・・・・」
エイスはだ。彼の隣にいた。そのエイスを見ながらまた言うのだった。
「貴様もだ」
「了解」
「さて、俺のところまで来られるか」
ハザルは今度は不遜な笑みを浮かべていた。
「来たその時はこの俺水から奴等に引導を渡してくれよう」
「そうなれば最高だね」
孫がここでまた言ってきた。
「お父上にとってもいいはなむけになるね」
「そうだ。父上にとってだ」
ハザルは父という言葉にまた笑みを浮かべた。
「最高のお土産になる」
「そういうことだね。君にとってもいいことだよ」
「そしてだ」
さらに言うハザルだった。
「サイコドライバーもだ」
「あの少女だね」
「あの連中と共にいるのは間違いない」
こう言うのだった。
「ならばだ。ここでだ」
「あの少女も一緒にね」
「手に入れるとしよう」
こう言うのだった。
「是非な」
「いいことだよ。それじゃあ僕は」
「孫、わかっているな」
孫に対しても高圧そのものの態度は変えない。
「御前もまた俺の手駒なのだ」
「ははは、それはわかっているよ」
孫も彼の言葉に笑顔で返す。
「だからここにいるんだしね」
「
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