第八十八話 不死鳥は炎より
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だ」
そしてだ。パルパレーパもまた立ち上がってきた。彼も生きていたのだ。
「最後に勝つのは我々神だ」
「なら教えてやる!」
凱がここでも彼と対しながら言い返す。
「御前達は神などではない!」
「まだそう言うか」
「それを見せてやる!」
「ならば来い」
そしてだった。彼等はまた。
「ヘルアンドヘブン!」
「ゴッドアンドデビル!」
お互いに突っ込む。そうしてであった。
またしても互いに吹き飛び合った。
「ぐっ!」
「うおおおおおおおっ!」
「相打ち!?」
誰もが最初はそう思った。
「ここは」
「いや、違う!」
「凱が!」
「あの苦しみ方は!」
「くっ・・・・・・!?」
見ればだ。凱の様子がおかしかった。異様に苦しんでいたのだ。
「こ、これは」
「攻撃と防御を兼ね備えたヘルアンドヘブンとて」
今度はパルパレーパが話すのだった。
「推進システムには僅かな隙が生じる」
「まさかその隙に」
「あいつは」
「そうだ。ジェネシックも所詮は物質!」
これが彼の狙ったところだった、
「ケミカルナノマシンの点滴を受けては勇気どころではあるまい1」
「不純物が身体の中に・・・・・・くわああっ!」
「まだわからんか」
パルパレーパがここでも凱に告げる。
「貴様の命運は既に決していたのだ」
「そうだと言うのか!」
「仲間達はどうした!」
パルパレーパの言葉が続く。
「力を合わせることもできない弱き者達にだ」
「何だという!」
「生きていく資格なぞ摘み取れるものか!」
「くっ、まだだ!」
何とか立ち上がろうとする凱だった。しかし。
「うっ!」
「凱!」
「どうした!」
「勇気が身体が砕かれる!」
「滅びの悪魔よ、去れ!」
再びゴッドアンドデビルが浴びせられようとする。それを見て。
「くっ、凱!」
「今行くぞ!」
最初に動いたのは甲児と鉄也だった。
「雑魚は後回しだ!」
「まずは凱を!」
「そうだ、僕も行くぞ!」
そして大介もだった。
「凱君、頑張るんだ!」
「待って、これは!」
だがここで。マリアが三人に叫んだ。
「レーダーにまた反応が!」
「何だ!?また援軍かよ!」
「構うものか、今はだ!」
「凱君を先にだ!」
「諦めるな健一」
「そうだ、竜崎一矢よ!」
あの二人の声がした。
「他の敵は余達に任せよ!」
「御前達はそのまま仲間を救え!」
ハイネルとリヒテルだった。そして彼等の軍もいた。
「兄さん!?」
「リヒテル、来てくれたのか!」
「宇宙の危機、そして御前達の危機に駆けつけずどうする」
「我等とて宇宙にいる者だ!」
これが二人のことばだった。
「御前達は行くのだ!」
「宇宙収縮現象を止めるのだ!
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