第八十八話 不死鳥は炎より
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
せることはできん」
「じゃあどうするんだよ」
「ここは」
「戒道君は」
「構わん」
しかしだ。Jはこう仲間達に答えた。
「このまま攻撃を続ける」
「な、何っ!?」
「このままだって!?」
「嘘だろ、そんなことしたら」
「あの坊主が」
「構わんと言っている!」
だが。Jの返答は強かった。
「それでもだ!」
「アルマを殺す気ですか、J」
「そうだ」
こうアベルにも答えるのだった。
「殺す気だ」
「えっ・・・・・・!?」
「J、本気かよ」
「あんたまさか」
「アルマも戦士だ」
これがだ。Jの仲間達への返答だった。
「我等が敗北してまでだ」
「それでか」
「そういうことね」
「生き残りたいとは思わない筈だ」
「わかった」
最初に彼に頷いたのはキリコだった。
「その言葉。受けた」
「そうだね」
そしてだ。ルネも頷いたのだった。
「Jの言う通りにしよう」
「け、けれどよ」
「それでも」
「そんな・・・・・・」
殆どの面々は尻込みする。特にだった。
「そ、それはやっぱり」
「駄目なの、慎悟君」
「は、はい」
彼はだ。こう真名に返すのだった。
「どうしても」
「気持ちはわかるわ。けれど」
「仕方ないんですね」
「ええ。それはやっぱり」
ここでだ。真名は辛い顔で言うのだった。
「私達、ガオガイガーのことはよく知らないけれど」
「それでもですね」
「絆はわかるわよね」
真名が言うのはこのことだった。
「それは」
「確かに。そう言われますと」
「私達のそれと同じ、いえそれ以上に深いかも知れないわ」
「それでもなんですね。Jさんは」
「ええ、多分ね」
「感じます」
シーラもだ。言うのだった。
「彼から。悲しみのオーラが」
「そうですね。これは」
「彼が一番辛いのです」
エレと共にこのことを話すのだった。
「最も」
「それでも。ここはあえて」
「それならここは」
「Jさんの為にも」
「あの戦艦を」
誰もがだ。決断するしかなかった。そして彼等は決断したのであった。
「よし、それなら」
「やるか」
「今は」
「感謝する」
ここでだ。Jも彼等に礼を告げた。
「勇者達よ」
「いや、いいさ」
「心がわかったから」
「だから」
「それよりも!」
彼等は今為すべきことをだ。見出したのだった。
「自分から神を名乗る奴に碌な奴はいねえ」
「こいつはもう法則だな」
「何処までも卑怯な」
「許せん!」
「貴様等、ここでだ!」
「完全に破壊してやる!」
戦士達の心に炎が宿った。
「今ここでだ!」
「完全に!」
「弱者は滅びる!」
だが、だ。パルパレーパの言葉は不変だった。
「それが物質世界の掟だ!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ