第八十六話 銀河が消滅する日
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トデビルンという者達か」
「そ、それが」
しかしだった。ハンニバルは口ごもって言うのであった。
「様々な勢力が入り混じりです」
「何っ!?」
「我々の機体もあります」
「バッフ=クランのものもか」
「はい、その為どの勢力なのか判別がつきません」
「一体どういうことだ」
そしてだった。バルマー軍もであった。
「司令、大変です!」
「敵が次から次に来ます!」
「その数が尽きません!」
「馬鹿な、まさかこれは」
ジュデッカはすぐに状況を理解して言った。
「ソール十一遊星主か
「どうしますか、ここは」
「戦われますか」
「それとも」
「敵の数はどれだけいる」
ジュデッカがまず確かめるのはこのことだった。
「一体どれだけだ」
「ざっと見ただけで一千万です」
「それだけいます」
「この状況で一千万か」
それだけだと聞いてだ。彼は決断を下した。
「わかった。それではだ」
「はい、それでは」
「どうされますか」
「全軍この戦域から離脱する」
そうするというのであった。
「よいな。後詰は余が務める」
「司令がですか」
「そうされるというのですか」
「このヘルモーズは只のヘルモーズではない」
見ればだ。通常のヘルモーズの倍はあった。実に巨大なヘルモーズである。
「そう容易には沈まん」
「だからですか」
「それで」
「ではよいな」
こう部下達に告げた。
「全軍撤退だ」
「了解」
「わかりました」
彼等はすぐに撤退に入る。そしてそれはバッフ=クランも同じであった。
「この状況ではどうにもならない」
「わかりました。では」
「撤退する」
ハルルはこうハンニバルに告げた。
「いいな」
「はい、わかりました」
「後ろは私が受け持つ」
彼女もこう言ってだ。退くのだった。
こうしてベースの上に展開するロンド=ベルの軍だけになった。しかしだ。
「おいおい、この数は」
「凄いわね」
「ちょっとやそっとじゃ」
「戦い抜けないかな」
「諸君、手当たり次第に攻撃を仕掛けよ」
ダイテツがこう彼等に命じた。
「とにかく敵を倒せ。エネルギーや弾薬はベースに幾らでもある」
「だからですか。ここは」
「まず敵の数を減らす」
「そうしろっていうんですね」
「敵を倒して気力をあげるのだ」
ダイテツは具体的に述べた。
「いいな、ここはだ」
「そうして少しずつこちらの有利にしていく」
「それが今ですか」
「とりあえずは」
「まずは戦え」
何につけてもそれだというのであった。
「そして生きろ。いいな」
「よし、それならだ!」
マサキがここで叫ぶ。
「やってやらあ!幾らでも来やがれ!」
「とりあえずまずはカロリックミサイルニャ」
「それと
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