第八十三話 失われる闘志
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第八十三話 失われる闘志
三連惑星にだ。遂に来たその時だった。
「あれっ、ここは」
「まさか」
「そんなことが」
「そんなことがあるなんて」
誰もがだ。驚愕を隠せなかった。
「地球って」
「そんな筈がないのに」
「どうしてなんだ!?」
「地球が目の前に」
誰もがそれを見ていた。地球をだ。
「そんなことは有り得ない!」
「けれど実際に目の前には」
「大きさや質量は!?」
雷牙が調べだした。
「それに大気成分は」
「どうなんですか、それは」
「全部まさかと思いますけれど」
「地球と」
「・・・・・・信じられない」
雷牙の声が呆然となっていた。
「全て同じだ」
「同じ!?そんな」
「おい、それじゃあだ!」
火麻がその狼狽した声で話した。
「俺達は地球に戻って来たのか!?」
「それは有り得ない」
大河がそれを否定した。
「絶対にな」
「しかしよ。あれはどう見てもよ」
「だが実際にだ。あれは」
「方位は違う」
ここでまた雷牙が言う。
「完全にだ」
「それじゃああの星は」
「三連惑星!?」
「間違いなく」
「そこなんですか」
誰もがさらに狼狽する。そしてだった。
その謎の星からだ。何かが来た。
「長官!」
「どうした、牛山君」
「あの星から通信です」
牛山がこう言ってきた。
「どうされますか」
「モニターに映してくれ」
大河はすぐに答えた。
「いいな、すぐにだ」
「わかりました。それじゃあ」
こうしてモニターが開かれる。するとそこには。
「ようこそ」
「えっ、また!?」
「何で貴女が!?」
「貴女は確かあの時代に」
「どうして・・・・・・」
「そんな筈がない」
「そうだ、有り得るものか!」
猿頭寺とルネも叫ぶ。
「パピヨンはオービットベースで」
「死んだ筈だ!」
「そのことですが」
しかしだった。ここでそのパピヨンが話してきた。紛れもなく彼女だった。
「全てはこちらでお話します」
「全て!?」
「こちらって」
「どういうことなんだ!?」
誰もがいぶかしまざるを得なかった。そしてだ。
凱もだ。怪訝な顔で話すのだった。
「それって」
「一体」
「そっちっていったら」
「まずは大気圏に降下を」
パピヨンはまた一同に言ってきた。
「御願いします」
「ううむ」
「間違いありまセン」
雷牙とスワンが話す。
「この宙域はやっぱりだね」
「宇宙収縮現象の中心点です」
「ではやはり」
大河もここまで聞いて確信せざるを得なかった。
「この場所は」
「長官、どうしましょう」
「ここは」
「降下しますか?」
「やっぱり」
「行くしかあるまい」
大
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