第八十三話 失われる闘志
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ターのオペレーションルームに来ていた。様々な装置やコンピューターがあるその部屋の中でだ。パピヨンの話を聞いていた。
「それならだ」
「そうです」
「何かが起きていることは間違いないんだな」
「はい、ですか」
「ですが!?」
「私のセンシング=マインドをもってしても」
それでもだと。パピヨンは凱に話すのだった。
「それが何なのか」
「わからないのか」
「まだ」
そうだというのだった。
しかしだった。ここでパピヨンはこうも言った。
「ですが」
「ですが!?」
「感じます」
こう言うのであった。
「貴方が信じてきたものを信じられなくなった時に」
「その時に」
「はじまるのです」
こう凱にだ。話すのである。
「貴方自身の戦いが」
「俺自身の戦いが!?」
「ええ、忘れてはいけません」
凱にこうも告げる。
「貴方が信じる」
「俺が信じる」
「勇気ある誓いを」
「・・・・・・わかった」
凱はパピヨンの今の言葉に静かに頷いた。そのうえでだった。
彼女にだ。あらためて告げた。
「それじゃあ俺は」
「はい、急いで下さい」
パピヨンの顔も切実なものだった。
「嫌な予感がします」
「行って来る」
凱はそのまま宇宙ステーションを出てだ。そのうえで宇宙に出た。そうしてだ。彼の運命の決戦に向かうのだった。その宇宙に出たのであった。
第八十三話 完
2010・12・19
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