暁 〜小説投稿サイト〜
セビーリアの理髪師
17部分:第二幕その一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
とばかり言うな。おかしい音楽教師だ) 
 また心の中で呟く。
(そもそも。何者なのか)
「それでですね」
「はい」
 また伯爵が化けている音楽教師に応える。しつこいので少しうんざりしてきている。
「御身体の方は」
「だから元気です」
 また同じような質問なのでさらにうんざりしてきた。
「ですから。それよりもですな」
「何でしょうか」
 今度はバルトロが問うた。
「貴方の御名前は。何というのでしょうか」
「私の名前ですか」
「ええ、代理といえど」
 伯爵が化けている音楽教師を胡散臭いものを見る目で眺めながら言うのだった。
「知っておきたいので。どなたでしょうか」
「はい、私の名前は」
「貴方の御名前は」
「ドン=アロンソです」
 適当に名乗った。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ