第八十一話 ゲート前での決戦
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が勝平の言葉だった。
「決まるのは他のことなんだよ!」
「それは何だというのだ」
「心だ!」
「それが決めるのよ!」
宇宙太と恵子もル=カインに言う。
「そんなものに優劣を求めるなんてな!」
「あんたは只の馬鹿よ!」
「私を愚弄するのか」
「愚弄ではないぞ」
グン=ジェムは目の前のグラドスの敵機のコクピットを上から真っ二つにした。そうしてそのうえで彼もまたル=カインに言うのだった。
「それはな」
「おのれ、どの者も」
「あえて言おう」
ギャブレーもだった。
「貴様は我々ペンタゴナの者をどう思っていた」
「今度は貴様等か」
「そうだ、我々をどう思っていた」
「それを聞きたい」
ダバも彼に問う。
「俺達はグラドスにとっては何だった」
「そして僕達もだね」
大介もであった。
「どう思っていたかな、一体」
「知れたこと、地球の者達と同じだ」
ル=カインの言葉は変わらない。
「我等グラドス以外の者は全てだ」
「結局そうなのね」
マリアも呆れる他なかった。
「こいつ等ってそうした選民思想と差別思想しかないのね」
「そうだな。偏見の塊だ」
大介の言葉も厳しい。
「いや、偏見が服を着て歩いているようなものだ」
「そういう奴等なのよね、どう見ても」
「ふざけるな。では言おう」
ル=カインは顔を歪めさせて言い返す。
「貴様等はお互いに争い殺し合い」
「それかよ」
「何かいつも聞くな」
「そうだよな」
「毎度毎度」
ロンド=ベルの面々の言葉は冷めていた。
「それで何だよ」
「何だってんだよ」
「それで」
「そして多くの命を奪い種族を滅ぼし文化を破壊してきたな」
ル=カインの主張だった。
「その愚か者達がだ。何故我等グラドスと同じなのだ」
「そのことだけれどね」
万丈であった。彼が反論に出た。
「もう僕達はわかってるんだよ、このことも」
「何っ!?」
「同じだってね。もうわかってるんだよ」
「それもだというのか」
「では言おう」
万丈はだ。ル=カインを全否定しながら言い切った。
「君達グラドス人がしてきたことは何かな」
「何っ!?」
「征伐とか大義名分を立ててそれで侵略を繰り返し」
そのことをだ。指摘するのだった。
「そのうえで虐殺を行い文化を破壊してきたね」
「愚か者共への裁きだ」
これもまたル=カインの言い分だった。
「そして劣った文化を破壊し我々の優れた文化を教えてやるのだ」
「ある星じゃ人口の三割を殺したね。市民達を」
「それの何処が悪い!」
「そうだ、愚か者達を!」
「君達邪魔だよ」
万丈は傍にいるグラドスの者達が喚くとだった。ダイターンハンマーを振った。
それでコクピットを叩き潰してだ。黙らせたのだっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ