第八十一話 ゲート前での決戦
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クスを使えば」
「それか」
「如何に貴方とて」
一気に発動させて倒そうとする。しかしだった。
「甘いな」
「何っ!?」
「ブイマックスを持っているのはだ」
どうかというのである。
「御前だけではない」
「何っ!?」
「私もまた」
こう言うとであった。何と。
彼の乗るその黄金のマシンもだった。急に。
動きが速くなった。そのうえでエイジに向かう。
「くっ、まさか!」
「そう、そのまさかだ」
こう返すル=カインだった。
「私もまたそれを使えるのだ」
「何てことだ」
「戦いはこれからだ」
ル=カインも引かない。
「この私の、グラドスの力見せてやろう」
「ああ、見せてもらうぜ!」
今のル=カインの言葉に応えたのはジュドーだった。
「手前が強いのはわかった」
「それはだというのか」
「ああ、しかしな!」
ここでさらに言うジュドーだった。
「わかったのはそれだけだ」
「どういうことだ、それは」
「手前は強いだけだ」
これがジュドーの言葉だった。
「ただそれだけの奴だ」
「どういう意味だ、それは」
「手前は何もわかっちゃいねえ」
ジュドーはル=カインに対して告げる。
「何一つとしてな」
「わからん」
これがル=カインの返答だった。
「私の何がわかっていないのだ」
「そう言うこと自体がだよ」
こう返すジュドーだった。
「手前は全くわかっていねえんだよ、地球のこともグラドスのこともな」
「馬鹿な、地球なぞだ」
ル=カインもまたジュドーの言葉を全否定して返す。
「所詮は我等とは違う。列島人種ではないか」
「どうやら何を言っても駄目のようね」
シモーヌも完全に諦めた口調だった。
「この人にはね」
「どれだけマシンの性能が高くても」
エイジがル=カインに向かいながら突き進む。
「それだけじゃ勝てはしない」
「そうだな。それは同意する」
ル=カインがまた言ってきた。
「何故ならだ」
「何故なら?」
「グラドス人はバルマーの直系」
ル=カインの主張の原点はここにあった。
「その我々に地球人が勝てる筈がない」
「それじゃあ見せてやるぜ!」
今叫んだのは甲児だった。
「手前の言葉が正しいかどうかな!」
「全軍倒せ!」
「容赦するな!」
グラドス軍に対して総攻撃を浴びせる。その攻撃の激しさは。
グラドス軍は秒刻みでその数を減らしていく。そしてだった。
瞬く間にだ。その数を半数まで減らしていた。その彼等だ。勝平が言う。
「これまで何度も見せてやったよな!」
「ワン!」
横の千代錦も続く。
「俺達は手前等に劣っちゃいねえんだよ!」
「ワンワン!」
「グラドスがどうとかで人の優劣が決まってたまるかよ!」
これ
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