第八十話 講和成立すれども
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そうしてだった。
プロトデビルン達は向かって来た。ロンド=ベルもだった。
宇宙ステーションから出る。そして。
「全軍出撃だ!」
「戦闘用意!」
こうしてだった。彼等も出撃してだった。
戦いに入る。無論ゲイル達も一緒だ。
共同して敵にあたることはだ。ここでもだった。ゲイルが部下達に言う。
「いいか」
「はい」
「それではですね」
「我等も共に戦う」
彼は言った。
「命を賭けてだ」
「友軍の為に」
「今ここで」
「戦いたくない者は下がっていい」
ゲイルは強制はしなかった。
「しかしだ。その心があればだ」
「はい」
「その時は」
「私と共に戦おう」
「グラドスの為に」
「そして銀河の為に」
こうしてだった。グラドス軍もロンド=ベルと共に戦うのだった。
ロンド=ベルはそのグラドス軍と共にだ。本星の前で方陣を幾つか組んだ。
そのうえでだ。マリューが言った。
「さて、これからね」
「そうですね」
ノイマンが彼女に応える。
「こうして守りは固めましたが」
「相手はどう来るかね」
「はい、それです」
そのプロトデビルン達だというのだ。
「相手がどう出るかですね」
「今までの戦術ですと」
ミリアリアも戦術を理解しだしていた。
「プロトデビルンはすぐに突撃してきますが」
「だよな、プロトデビルンってな」
トールもそれを言う。
「何かあったらもうすぐにだからな」
「突撃してくるね」
「戦術ってあまりなかったよな」
これはサイもカズイも把握していることだった。
「だから今も」
「守っていていいですかね、このまま」
「そうだな」
ラーディッシュからヘンケンも言ってきた。
「ここはな。そう来るな」
「それではですね」
「ここはこのまま守りましょう」
アドレアとナタルがヘンケンのその考えに賛同して話す。
「要は本星に行かせなければいんですから」
「相手を退けさせることが」
「つまりだ」
結論を述べたのは大文字だった。
「我々は勝つ必要はない」
「勝つんじゃなくて負けない?」
「この戦いって要するに」
「そういう戦いなんだ」
「少なくとも今の戦いはそうだな」
アルフレッドも頷く。
「勝つ必要はない」
「守るだけでいい」
「そういうことなんだ」
「結局は」
他の面々も彼の言葉に頷いてだった。そうしてだった。
彼等は守りを固める。それに対してだ。
ガビルはだ。本星ではなく彼等に向かうことにしたのだった。
「グラビルよ」
「ガオオン」
「ここはまずは敵を倒そうぞ」
「ガアオオン?」
それは何故だというのだった。
「敵がいては中々エネルギーの吸収に専念できない」
まずはその理由からだった。
「そしてだ
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