第七十九話 グラドスの聖女
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すグローバルだった。
「だからこそだ」
「じゃあグラドスはこれから」
「平和路線を辿るんですね」
「これまでの抑圧路線から」
「そうなるんですか」
「それがジュリアの考えだ」
ゲイルは驚きながら言うロンド=ベルの面々にまた話す。
「彼女と。そして私達のだ」
「そのグラドスなら信用できる?」
「だよな」
「ル=カイン達が今は出てるし」
「それなら」
「今のこの人達は」
「信じなくてもいい」
ゲイルは覚悟を決めた言葉で述べた。
「会談もだ」
「はい、会談もですよね」
「どうされるんですか」
「君達のところに来て話したいそうだ」
こうも話すのだった。
「そう言ってきている」
「何とまあ」
「敵地に入ってですか」
「そのうえで、なんですね」
「話をですか」
「それでいいか」
ゲイルはロンド=ベルの面々にまた話した。
「そうして会談をだ」
「こちらとしては異論はない」
グローバルが答えた。
「では。そちらの本星に着いたらだ」
「はい、それじゃあ」
「今から」
「そうしましょう」
こうしてだった。彼等はそれでジュリアと会うことになったのだった。程なくして本星に来てだった。そのうえで話をするのだった。
マクロスにだった。彼女が来たのだった。
一隻の小さい船に乗ってだ。そうして来てであった。
「戦艦じゃないのか」
「本当にあんな小さな船で来るなんて」
「本気なんだ」
「俺達と話がしたいって」
「そうだったんだ」
「ジュリアは嘘を吐かない」
ゲイルがそのことを保証する。
「それではだな」
「はい、それではですね」
「今からですね」
「ジュリアさんと」
その彼女がだ。マクロスの中に入った。そこにロンド=ベルの主だった面々、それにエイジとゲイルが集まるのだった。
青く長い髪に気品のある美しい顔立ちの彼女が来た。そしてだった。
「姉さん、久し振りだね」
「ええ、エイジ」
まずは姉弟の再会からだった。
「貴方とこうして会うなんてね」
「思いも寄らなかったね」
「そうね」
こう話すのだった。
「それではだけれど」
「うん、わかってるよ」
「ゲイル、有り難う」
次にはゲイルに顔を向けて優雅な微笑みを向けたのだった。
「ここまで。市民達とこの人達を連れて来てくれて」
「いや、私はだ」
「貴方は?」
「何もしていない」
こう彼女に言うのだった。
「何もだ」
「そうなの」
「全ては彼等がしてくれた」
ロンド=ベルの面々に顔を向けての話だった。
「彼等がな」
「そうなのね」
「そうだ。それでだが」
「ええ」
「彼等とな」
「その為に来たから」
ジュリアの言葉が毅然としたものになる。
「是非ね」
「うむ、それ
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