第七十九話 グラドスの聖女
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ん達も」
「私達と一緒に」
「宇宙海獣達と」
「当然のことだ」
しっかりとした声で返すゲイルだった。
「それもだ」
「当然って」
「私達はいいですけれど」
「ゲイルさん達は」
「そのままでいてくれても」
「そういう訳にはいかない」
また言うゲイルだった。
「宇宙怪獣はグラドス本星に向かっているのだからな」
「だからですか」
「ここは」
「そうだ、それに」
彼はさらに言うのだった。
「君達と共に戦いたい」
「私達とですか」
「一緒にですか」
「戦いたいんですか」
「君達の心を見た」
ゲイルの声はここでは強いものになった。
「だからだ。その君達と共にだ」
「はい、わかりました」
「それなら」
「一緒に」
「行こう、それではな」
「さて、戦うことは決めた」
マクトミンは冷静な調子で述べたのだった。
「しかしだ。敵の数は一億だ」
「あの連中が一億だからなあ」
「多いよな」
「やっぱりね」
「その数は」
「容易な戦いではない」
マクトミンはまた言う。
「それでも戦うのならだ」
「やっぱり後ろから急襲しかないね」
ネイも言う。
「それで一気に敵の数を減らしてね」
「戦いの主導権も手に入れる」
「そういうことだね。じゃあね」
「うむ、行くとしよう」
ロンド=ベルはゲイル達と共に敵の大軍に向かう。そうしてだった。
後方からだ。一気に襲い掛かったのだった。
「よし、今だ!」
「貰った!」
「これなら!」
こうそれぞれ叫んでだった。
敵軍に総攻撃を浴びせる。その背にだ。
ビームもミサイルもファンネルもあらゆる攻撃がだった。敵の大軍にぶつけられた。
不意を衝かれた宇宙怪獣達は瞬く間にその数を減らしていく。そしてだった。
彼等は反転してきた。ところがだった。
ロンド=ベルはそこにも攻撃を浴びせた。かなりの速さだった。
「反転してもな!」
「そこが隙だらけなんだよ!」
「これなら!」
その敵をだ。さらに撃つのだった。
どの宇宙怪獣も次から次に倒していく。だが彼等の数は多かった。
どれだけ倒されても一億の数は脅威だった。彼等は数を頼りに反転を成し遂げそのうえでロンド=ベルに向かってきた。
その敵にだ。ロンド=ベルはだ。
「来たな」
「まあ予想通りの展開だな」
「それならだ」
「今は」
こうしてだった。彼等はその向かって来る宇宙怪獣達にも攻撃を仕掛けるのだった。
戦いの勢いはロンド=ベルのものだった。ダルタニアスもいる。
「それじゃあな」
「ああ、やるか」
「ガオオオオオン!」
剣人の言葉にだ。弾児とベラリオスが応える。
「この剣でな」
「ガオオオオン!」
「あのデカブツを真っ二つにしてやる!」
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